チャールズ・ウルフラン・コーンウォール

チャールズ・ウルフラン・コーンウォール

チャールズ・ウルフラン・コーンウォール（1735年6月15日 - 1789年1月2日）は、18世紀のイギリスの政治界において重要な役割を果たした政治家です。特に、1768年から1789年まで庶民院議員を務め、1780年から1789年まで庶民院議長を務めたことが特筆されます。彼は在任中に急死したことで、イギリス史上初の庶民院議長在職中に亡くなった議長となりました。

生い立ちと教育

チャールズは、ハンフリー・コーンウォールの曾孫として、ハンプシャー州のウィンチェスターに生まれました。幼少期には海軍出身の祖父たちの影響を受けながら育ちましたが、彼自身は法曹界に進むことを目指しました。ウィンチェスター・カレッジやオックスフォード大学ニュー・カレッジでの教育を受け、その後リンカーン法曹院にて学びました。1757年には弁護士資格を取得しましたが、実際にはほとんど弁護士として活動せず、代わりに政界に進出しました。

政治の道

コーンウォールの政治キャリアは、親族のチャールズ・ジェンキンソンの助けを受けて始まりました。彼は1768年のイギリス総選挙でグラムパウンド選挙区から庶民院議員に当選し、政府に対してしばしば反対する姿勢を取りました。特に注目されたのは、アメリカ独立革命の際に政府の対応を支持する演説を行ったことです。やがて彼は政府の一員となり、1784年までウィンチェルシー選挙区の議員として活動しました。

議長としての業績

1780年、コーンウォールは庶民院議長に選出されました。彼は議長としての職務を果たしながらも、長時間の議論にうんざりすることがあったようで、休憩時間にはベルアミーズからポーターを取り寄せて楽しむ習慣があったといいます。また、彼のキャスティング・ボートによって重要な投票結果が決まることもあり、政治的な影響力を持ち続けました。

死去とその後

1789年1月2日、コーンウォールは在職中に急死しました。亡くなる前、彼は風邪にかかり、2日間議会を欠席していましたが、その後の回復が見込まれていた矢先の出来事でした。死因は胃腸の問題であり、彼は聖十字救貧院に埋葬されました。

評価と遺産

コーンウォールの議長としての仕事は一様に評価されているわけではありませんが、彼は議会内での進取性、判断力、そして強いリーダーシップを発揮した人物として記憶されています。彼の死後、その遺産は彼の妻エリザベスに一代限りで相続されましたが、妻が亡くなった後には子供がいなかったため、遠戚が遺産を引き継いでいます。コーンウォールは一時代を象徴する政治家であり、彼の人生と業績はその時代の政治の流れを反映しています。

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