チュートリアルの金曜ナマチュー

チュートリアルの金曜ナマチュー：京都のラジオを沸かせたチュートリアルの初冠番組

2001年10月5日から2002年3月29日にかけて、KBS京都ラジオで放送された『チュートリアルの金曜ナマチュー』は、京都出身のお笑いコンビ・チュートリアル（徳井義実さん、福田充徳さん）にとって初の冠ラジオ番組となりました。正式タイトルは『フリーウェーブ金曜日 チュートリアルの金曜ナマチュー』。毎週金曜日18時から21時まで、19時～19時30分の中断をはさみながら、生放送でリスナーを熱狂の渦に巻き込みました。

番組アシスタントには内田香織さんが迎えられ、チュートリアルとリスナーがクイズで対決したり、福田さんが様々なチャレンジ企画に挑戦したりと、バラエティに富んだ内容が展開されました。恋愛相談や姓名判断といったコーナーもあり、幅広いリスナーの心を掴みました。

特に印象的なのは、福田さんが毎週異なるお題に挑戦する企画です。その内容は、リスナーからのリクエストや番組スタッフからの無茶振りなど様々で、福田さんの意外な一面や芸人としての才能が存分に発揮されていました。時には、失敗から笑いが生まれたり、逆に成功してリスナーを驚かせたりと、聴く人を飽きさせない工夫が凝らされていました。

また、番組ではリスナーからの恋愛相談も積極的に受け付けていました。相談内容は様々で、些細な悩みから真剣な恋愛相談まで、チュートリアルと内田さんが真剣に耳を傾け、時にはユーモラスに、時には真剣にアドバイスを送っていました。この恋愛相談コーナーは、特に人気が高く、多くのリスナーが共感し、番組を支える重要な要素の一つでした。

さらに、番組には珍しい試みとして、姓名判断のコーナーもありました。リスナーから送られてきた名前を元に、チュートリアルと内田さんがその人の性格や運命を占っていました。これもまた、番組に独特の雰囲気と彩りを添えていました。

番組は、当初ナイター中継のオフシーズン番組として企画されましたが、予想をはるかに超える人気を博し、わずか半年にも満たない放送期間にも関わらず、多くのリスナーから愛される番組となりました。その人気は、チュートリアルが翌2002年4月からKBS京都ラジオで放送された『キョートリアル!コンニチ的チュートリアル』という新たな冠番組に抜擢されるという結果に繋がりました。これは、『金曜ナマチュー』での活躍が評価された証と言えるでしょう。

一度だけ、NHK上方漫才コンテストへの出演のため、チュートリアルに代わり、ハリガネロックが代打パーソナリティを務めたこともありました。この回も、多くのリスナーから好評を得ており、番組の安定した人気を裏付けるエピソードとなっています。

『チュートリアルの金曜ナマチュー』は、チュートリアルの持ち味である軽快なトークと、リスナーとの一体感を生み出す演出、そしてバラエティ豊かな企画が絶妙に融合した、まさに珠玉のラジオ番組でした。番組ホームページや、番組内の恋愛相談コーナーの過去ログなども残されており、当時の熱気を今に伝えています。この番組は、チュートリアルのキャリアにおいて重要な節目となり、彼らが現在の地位を築く上で大きな役割を果たしたと言えるでしょう。

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