チュートリアル (お笑いコンビ)

チュートリアル：幼稚園からの幼馴染みが築き上げた、唯一無二のお笑いコンビ

チュートリアルは、1998年3月に結成された吉本興業所属のお笑いコンビです。略称は「チュート」。2006年の『M-1グランプリ』で優勝を果たした実力派として知られています。

メンバー

徳井 義実（とくい よしみ）: 1975年4月16日生まれ。ボケとネタ作りを担当し、ステージでは向かって左に立ちます。
福田 充徳（ふくだ みつのり）: 1975年8月11日生まれ。ツッコミを担当し、ステージでは向かって右に立ちます。

驚きの出会いから始まった、深いつながり

2人の出会いはなんと5歳の頃。幼稚園から予備校まで、長きに渡って同級生だったという、非常に深い縁で結ばれています。

小学校、中学校、高校と、同じ学校に通い、大学受験にも共に挑みました。予備校時代には、喫茶店で5～6時間にも及ぶ長話をしたり、ドライブに出かけたりするなど、非常に親密な関係を築いていました。その仲の良さは周囲から同性愛を疑われるほどで、彼女との関係にも影響を与えるほどでした。

実は、常に一緒にいたわけではなく、小学校や中学校では、同じクラスだった期間は限られていました。それでも、幼馴染として深い絆で結ばれ、高校3年生から浪人時代、大学時代にかけては、ほぼ毎日連絡を取り合うほど仲が深まりました。

コンビ結成までの道のり

徳井はNSC大阪校13期生として入学し、一度は別のコンビを結成していましたが、解散。一旦は芸人を辞め、大学に進学します。一方、福田はNSCには通っていませんでしたが、徳井と笑いの価値観が同じであると感じ、お笑いを一緒にやろうと誘いました。

徳井は福田の誘いを受け入れ、1998年3月にチュートリアルが結成されました。コンビ名は、2人が高校時代に通っていた河合塾の「チュートリアル（連絡事項などの伝達時間）」に由来しています。

大学在学中でのコンビ結成でしたが、福田は大学を卒業。徳井は大学を中退し、本格的に芸人の道を歩み始めました。

活躍の軌跡：数々の賞レースとテレビ番組出演

結成後、彼らは地道に実力をつけ、様々な賞レースで受賞を重ねていきます。

ABCお笑い新人グランプリ優秀新人賞
上方漫才大賞新人賞
* そして、2006年の『M-1グランプリ』優勝

『M-1グランプリ』優勝をきっかけに、東京進出を果たし、数多くのテレビ番組に出演。レギュラー番組だけでなく、冠番組を持つなど、人気を不動のものにしていきました。

独自の漫才スタイルとコント

チュートリアルの漫才は、徳井の独特なボケと、福田の冷静なツッコミが絶妙なバランスで融合した、独特のスタイルです。

「わけわからんけど、わけわかる」というテーマのもと、シュールで想像力豊かな世界観が展開され、観客を魅了します。漫才だけでなく、コントにも挑戦し、テレビ番組や単独ライブでその才能を存分に見せています。

M-1グランプリでの戦い

2001年の『M-1グランプリ』では、審査員からの厳しい評価を受け、悔しい思いもしました。しかし、彼らは諦めずに努力を続け、2005年には決勝進出。そして2006年、念願の優勝を掴み取りました。

特に2006年の優勝は、審査員全員から満票を獲得する「完全優勝」という快挙であり、彼らの実力を証明するものでした。

そして現在へ

その後も、数々の番組で活躍を続ける一方、徳井の活動自粛などもありましたが、現在は2人揃って活動を続けています。

漫才、コント、テレビ番組、ラジオ、CM、映画など、多岐にわたる活躍を見せるチュートリアル。彼らの独特の世界観と、長年の信頼関係で築き上げたコンビネーションは、これからも多くの人々を魅了し続けるでしょう。

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