チョコボとクリスタルの塔

チョコボとクリスタルの塔

『チョコボとクリスタルの塔』は、スクウェア・エニックスが2010年にサービスを開始したソーシャルゲームです。プレイヤーは、人気RPG『ファイナルファンタジー』シリーズでおなじみのキャラクター、チョコボのブリーダーとなり、牧場でチョコボを育成します。

このゲームは、基本プレイ無料（アイテム課金制）で、GREEまたはFacebookの無料会員登録が必要でした。残念ながら、2012年にサービスは終了しています。ここでは、サービス提供当時のゲーム概要について詳しく解説します。

ゲーム概要

『チョコボとクリスタルの塔』は、2010年6月に携帯電話版がGREEで、同年11月にはパソコン版がFacebookでリリースされました。どちらも基本プレイ無料のアイテム課金制です。Facebook版は英語と日本語を選択可能でしたが、一部表示は英語のままとなる箇所がありました。

プレイヤーは、エニスク王国のチョコボブリーダーとして、チョコボの世話をし、塔を冒険させてお宝を集めることを目指します。しかし、GREE版とFacebook版では、ゲーム内容が大きく異なっていました。

GREE版

GREE版では、プレイヤーは1匹のチョコボを分身のように育てます。牧場では、「ご飯」「遊ぶ」「風呂」などのお世話を通じて、「フェザー」を入手します。このフェザーを消費して、塔の冒険やGPS探索を行います。塔への冒険時間は1～10時間で指定でき、冒険中は自動でイベントが発生します。チョコボが倒れないように、「リンゴ」や「応援」でサポートする必要があります。また、APを消費して塔の「調査」を行うと、アイテム発見や他のチョコボとの遭遇、モンスターとのエンカウントが発生します。

モンスターとのバトルは、サイコロを使った「サイコロバトル」で行われ、強い目を出して打ち負かします。他のプレイヤーが仲間になっていれば、他のチョコボを連れてバトルを有利に進めることができます。木の実でチョコボの体色を変えたり、衣装アイテムでカスタマイズも可能です。特に、ツメを装備すると攻撃力が上昇し、バトルが有利になります。

GREE版は、2012年2月29日にコインアイテムの販売が終了し、同年3月28日にサービスが終了しました。

Facebook版

Facebook版では、複数のチョコボを同時に育成します。卵からヒナチョコボを孵し、オトナチョコボへと育て、配合を繰り返しながら強いチョコボを育てていきます。チョコボは老化するため、冒険できなくなったシニアチョコボは自然に返す必要があり、常に新しいチョコボを育てていくという点がGREE版とは異なります。

牧場でチョコボの世話をしてタワーへ冒険させるという流れは同様ですが、エサは自分で購入または拾得したものを選んで与えることになり、エサの種類によってステータスの上がり具合が異なります。タワー内では自動でバトルやイベントが発生し、プレイヤーはポーションでチョコボをサポートします。各タワーには制限時間が設けられており、時間内に最上階にたどり着きクリスタルを回収することでクリアとなります。クリアすると報酬がもらえますが、制限時間を超えると失敗となります。

チョコボの体色は生まれつき固定ですが、装備アイテムでステータスを強化したり、牧場にオブジェを設置してカスタマイズすることができます。

Facebook版は、2012年1月中にサービスが停止し、同年3月に公式サイトで停止が告知されました。

キャラクター

エリナ・ジーカス

チョコボブリーダーの案内役を務めるチョコボ育成管理官。白魔道士の女性で、ゲーム内の解説役として新人ブリーダーを導きます。彼女の名前「Erina Xequs」は、「SQUARE ENIX」のアナグラムになっています。

ボッテリ

ショップの主人で、豚のようなモーグリです。あらゆる商品を扱い、鑑定屋や鍛冶屋も兼ねています。

国王

エニスク王国の国王。王冠とマントを身につけ、立派な髭を生やしたモーグリです。

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