チーターズ (ラグビー)

チーターズは、南アフリカ共和国のフリーステイト州ブルームフォンテーンを本拠地とするプロフェッショナルラグビーユニオンチームです。地元であるフリーステイト・スタジアムをホームグラウンドとしており、日本の自動車メーカーであるトヨタ自動車がチームの主要なスポンサーを務めていることから、「トヨタ・チーターズ」という名称でも広く知られています。

このチームは、南アフリカ国内の主要大会であるカリーカップに所属するフリーステイト・チーターズを基盤として、国際的なラグビーの舞台での活躍を目指して2005年に設立された地域フランチャイズの一つです。

歴史

その歴史をたどると、母体となるフリーステイトのチームは、スーパーラグビーの前身にあたるスーパー12が始まった初期の1997シーズンに一度参加しています。その後、2005シーズンまでは、同じ南アフリカの別フランチャイズであるキャッツ（現在のライオンズ）の一部として活動を行っていました。

転機が訪れたのは、スーパー12がスーパー14に拡大された2006シーズンです。この年から、チーターズは南アフリカから加わった5番目の独立したフランチャイズとして、スーパー14に本格的に参戦を開始しました。その後、スーパーラグビーと名称を変えながら、世界トップレベルのクラブチームが集うこの大会に2017シーズンまで継続して出場しました。

しかし、スーパーラグビーの規模縮小という再編の影響を受け、チーターズは2017シーズン終了後にスーパーラグビーから撤退することを余儀なくされます。これに伴い、同年（2017-18シーズン）からは、主にヨーロッパのチームが参加するプロ14という大会に舞台を移し、3シーズンにわたってプレーしました。

2020年には、新型コロナウイルスのパンデミックによる国際的な渡航制限の影響を受け、プロ14への参加が困難となりました。そのため、このシーズンは南アフリカ国内で開催された特別大会であるスーパーラグビー・アンロックトに参加しました。プロ14がユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップへと発展した後も、チーターズはこの新たな大会への参戦を目指しましたが、残念ながらメンバーチームとして選ばれることはありませんでした。

近年では、2022-23シーズンにはヨーロッパのEPCRチャレンジカップに参加するなど、国際舞台での活動を続けています。

主な所属経験選手

チームには、南アフリカ代表「スプリングボクス」を率いたラシー・エラスムスをはじめ、ジュアン・スミス、ドウェイン・フェルミューレン、ウィリー・ルルーなど、数多くの著名な選手たちが過去に在籍しており、チームの歴史に貢献しました。彼らの活躍は、チーターズが南アフリカ国内だけでなく、世界のラグビー界においても重要な存在であることを示しています。

南アフリカにおける地域フランチャイズとしての役割を担い、国内外の主要大会で競争を繰り広げてきたチーターズは、今後もその歴史を紡いでいくことでしょう。

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