チームラボ

チームラボ株式会社について

チームラボ株式会社（teamLab Inc.）は、東京都千代田区を拠点とするデジタルコンテンツ制作企業で、創業以来、デジタル技術を活かした芸術表現を追求してきました。自身を「ウルトラテクノロジスト集団」と称し、多岐にわたる専門家から構成されています。プログラマー、エンジニア、数学者、建築家、そしてグラフィックデザイナーなど、各分野のプロフェッショナルが平面的なアートとは異なる、インタラクティブかつ感覚的なデジタルアートを創造しています。

設立と初期の取り組み

チームラボは2001年、東京大学と東京工業大学で学んでいた5名の大学院生によって設立されました。創業時は主にWEBに関連する開発と、独自技術を駆使したレコメンデーションエンジンなどの製品開発、さらにはデジタルアートの制作に取り組んでいました。2002年8月に法人化され、チームラボ株式会社と改名されました。

これまで、WEBサイトやスマートフォンアプリの開発に加え、施設の空間設計や各種製品や映像制作も手がけており、幅広いデジタルメディアの領域で活躍しています。

ソリューションと技術

チームラボは、顧客の施設における課題を調査し、その内容に応じたプロモーション戦略を立案するほか、映像制作や運用保守も行っています。機械学習、画像処理、信号処理、パターン認識、さらには自然言語処理といった先端技術を利用した、新たな技術開発にも取り組んでいます。これにより、人間のセンシング、物体認識、需要予測、テキストデータ分析、検索エンジンやレコメンデーションエンジンの開発を行い、ビッグデータ解析ツールも提供しています。

デジタルアートへの情熱

創業時からアートに対する情熱を持ち、デジタル技術を活用した「デジタルアート」の先駆けとしての地位を築いています。しかし、当初はアートの領域での認知が乏しかったものの、2010年にアーティストの村上隆が同社の作品を評価し、「世界で戦った方が良い」との助言を受けました。この後、2011年には台湾のカイカイキキギャラリーで初の個展を開催し、以降、国際的な舞台でも評価が高まっていきました。

2012年には、欧州最大のバーチャルリアリティ博覧会「Laval Virtual 2012」で「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」という作品が「建築・芸術・文化賞」を受賞。さらに、台湾の国立美術館で外国企業としては初の個展を行い、2013年にはシンガポール・ビエンナーレに出展するなど、国際アートシーンでその名を広めました。

主な常設展示と特別展

チームラボは、さまざまな施設で常設展示を行っています。「FUTURE WORLD: Where Art Meets Science」はシンガポールのマリーナベイ・サンズで展開されており、教育的な要素を取り入れた「Learn and Play! teamLab Future Park」はドバイのOli Oli Children's Museumにて開催中です。日本では、森ビルのデジタルアートミュージアム「エプソン チームラボボーダレス」など、さまざまな展示が展開されています。また、期間限定の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」は東京豊洲にて2027年まで開催され、デジタルアートの新しいアプローチを提供し続けています。

最後に

チームラボは、デジタルアートの枠を超えた新しい表現を追求し、多くの来場者を魅了し続けています。今後もデジタル技術を駆使した芸術表現がどのように進化していくのか、目が離せません。

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