ツアー・オブ・チンハイレイク

ツアー・オブ・チンハイレイク（Tour of Qinghai Lake）は、中国の青海省、雄大な青海湖周辺を舞台に繰り広げられる国際的な自転車ロードレースです。中国語では「环青海湖国际公路自行车赛」と表記され、文字通りには「環青海湖国際自転車ロードレース大会」という意味合いを持ちます。

2002年に創設されたこのレースは、通常7月に開催され、ツール・ド・フランスの開催時期と重なることがよくあります。しかし、その最大の特徴は、標高3,000メートルを超える高地を舞台としている点です。コースは時に標高4,000メートルを超える峠の頂上を通過することもあり、選手たちにとっては非常に過酷な挑戦となります。

近年、レース期間は2週間にも及び、グランツール（ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャ）を除けば、最も長期間にわたるロードレースの一つとなっています。この長丁場もまた、レースの難易度を高める要因となっています。

2005年には、UCI（国際自転車競技連合）のアジアツアーに組み込まれ、同ツアーにおける最高ランクである2.HCに格付けされました。これは、アジア地域における重要なレースとしての地位を確立したことを意味します。さらに、2020年からはUCIプロシリーズへと昇格し、世界的な注目度がさらに高まりました。

しかし、2020年以降は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響を受け、開催が困難な状況が続きました。2021年と2022年は、パンデミックによる渡航制限のため、国内チームのみが参加するUCIアジアツアー2.2クラスのレースとして規模を縮小して開催されました。

2023年からは、再びUCIプロシリーズとして開催され、国際的なレースとしての地位を取り戻しました。世界中からトップレベルの選手たちが集結し、青海湖の壮大な景色の中で激しい戦いを繰り広げます。

ツアー・オブ・チンハイレイクは、高地という特殊な環境と長期間にわたるレース期間から、選手たちの総合的な能力が試される非常にチャレンジングなレースです。その過酷さゆえに、勝利を掴むことは非常に名誉なことであり、多くの選手たちがこのレースでの成功を目指しています。

公式サイト(中国語、英語))

もう一度検索