ツジツマ

テレビドラマ『ツジツマ』の概要

『ツジツマ』は、2008年9月26日に放送されたテレビ朝日系列のドラマで、23時15分から24時10分までの放送枠で展開されました。この作品は、オムニバス形式のドラマであり、芸能人たちが制作したファーストシーンとラストシーンを用いて、三つの短い物語が織りなされています。製作には中川翔子、河本準一（次長課長）、中村中が関わっており、各物語の間にはスポンサーの商品を活用したシーンが挿入されるというユニークなスタイルが特徴です。また、CM中にはオムニバスドラマのキャラクターたちが商品の宣伝を行うことが行われています。ナビゲーターは吹越満が担当しました。

各エピソードの内容

魔法の天使 後藤幸男

この物語は、中川翔子が制作を担当し、NTTドコモが提供しています。物語の冒頭は「ドアを開けると、世界一不幸な男の顔が鏡に映っていた」というシーンで始まり、最終シーンは「そして、男は世界一幸せな顔で安らかな眠りについた」という結末で締めくくられます。主人公は後藤幸男という名の男で、彼は不思議なセーラー服と杖を手に入れ、魔法を使うことで自分の欲望を叶えようとします。しかし、この魔法には代償があり、自分の願いを叶えることで自分の寿命が縮むと同時に、他人のために使うことで世界の寿命が短くなる設定です。後藤は、世界を消滅させようとするが、地球に隕石が衝突する危機が訪れると、心境に変化が生じます。

壊れた家

河本準一が制作したこのエピソードでは、日産自動車が提供しています。物語は、夫婦の不和が描かれ、「ドアを開けると、そこにいた全員の視線が私に向けられた」というシーンから始まります。夫は仕事で忙しく、妻はそのことに嫌気がさしている状況が描かれています。さらには、彼女の盗撮写真が送られてきたことにより、家庭内の緊張が高まります。最終的に夫婦は悲劇的な選択を強いられ、拳銃での決着を迎えるサスペンスフルな展開が見どころです。

マゼンタに気をつけろ

この物語は中村中が制作し、EPSONが提供しています。物語の初めは「ドアを開けると、そこに一着のウェディングドレスがあった」との衝撃的なシーンから始まります。主人公はデザイナーで、婚約を控えていますが、上司に嫌がらせを受ける日々に悩まされています。上司が彼女の彼氏に興味を持っていることに気付き、物語は急激に動き出します。彼女は突然の別れ話に直面し、憤りから思いもよらない行動に出てしまう展開が特徴です。

主なキャスト

それぞれの物語には個性的なキャストが出演しており、例えば「魔法の天使 後藤幸男」では、後藤役に正名僕蔵、魔女役に松嶋初音がキャスティングされています。「壊れた家」では、近藤芳正が主人公を演じ、河本麻衣子役に有森成実、河本葵役には星井七瀬が配されています。そして「マゼンタに気をつけろ」の茜役は浅見れいなが担い、その上司役には柏原収史が起用されています。

主題歌

このドラマの主題歌は奥村初音による「あした晴れたら」で、物語の雰囲気を引き立てる重要な要素となっています。

スタッフ

製作にはプロデューサーの川島保男と、三人の脚本家（中川翔子、河本準一、中村中）が揃っているため、それぞれのエピソードに独自の視点や特色が盛り込まれています。

もう一度検索