ツポウテビタ

ツポウ テビタ

ツポウ テビタは、南太平洋の島国トンガに生まれ、日本のラグビー界で長年にわたり活躍を続けるフランカーです。1991年9月26日に生まれた彼は、身長189cm、体重102kgという屈強な肉体を持ち、フィールド上で激しいプレーを展開します。以前はテビタ・ツポウという名前で知られていました。

日本での歩み

彼の日本でのラグビーキャリアは、石川県の日本航空石川高校で始まりました。高校時代にはチームの副将を務め、そのリーダーシップと将来性が評価され、高校日本代表候補にも選出されるなど、早くから才能の片鱗を見せていました。

高校卒業後、2011年にラグビーの強豪校である大東文化大学に進学します。大学でも中心選手として活躍し、2014年にはチームの副将に就任。大学選手権などで経験を積みました。大東文化大学時代のチームメイトには、後にトップリーグで活躍する鈴木秀明選手らがいました。

トップレベルでのキャリア

大学を卒業した2015年、当時のジャパンラグビートップリーグに所属していたパナソニック ワイルドナイツ（現在の埼玉パナソニックワイルドナイツ）に加入し、プロ選手としての道を歩み始めます。2016年8月26日に行われたトップリーグ開幕節、ヤマハ発動機ジュビロとの試合に先発メンバーとして名を連ね、待望の公式戦デビューを飾りました。

国際経験と新たな挑戦

国内リーグでのプレーに加え、国際舞台での経験も豊富です。2018年には、アメリカで開催されたラグビーワールドカップセブンズ2018に臨む7人制日本代表スコッドに選出され、世界の強豪を相手に奮闘しました。また、トンガサムライXVスコッドに選出されるなど、母国トンガとの関わりも持っています。

さらに、2019年12月には、南半球の強豪が集まるスーパーラグビーに参戦していたサンウルブズの2020シーズンスコッドにも名を連ねました。世界最高峰リーグでの経験は、選手として貴重な財産となったことでしょう。

2020年からは、近鉄ライナーズ（現在の花園近鉄ライナーズ）に移籍し、ここでもチームの推進力として活躍を見せました。そして、2024年6月には、ジャパンラグビーリーグワンに所属する三重ホンダヒートへの加入が発表され、新たなチームでリーグワンでの更なる飛躍を目指しています。

選手としての特徴

フランカーとして、彼は豊富な運動量とブレイクダウンでの強さ、そしてパワフルなボールキャリーを持ち味とします。攻守両面でチームに不可欠な存在として、ピッチ上で常にハードワークを厭わないプレーヤーです。

日本航空石川高校、大東文化大学、パナソニック ワイルドナイツ、近鉄ライナーズ、そして三重ホンダヒートと、日本の主要なラグビーチームを渡り歩き、7人制日本代表やサンウルブズでの国際経験も積んだツポウ テビタ。そのキャリアはまさに日本ラグビー界の多様性を象徴するかのようです。経験豊かなフランカーとして、新天地である三重ホンダヒートでの活躍、そしてラグビー界への更なる貢献が期待されています。

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