ツルシカズヒコ

ツルシカズヒコのプロフィールと業績

ツルシカズヒコ（本名：靍師一彦、1955年8月5日生まれ）は、宮城県遠田郡小牛田町（現・美里町）出身の著名な編集者兼会社経営者です。早稲田大学法学部を卒業し、1980年代から数多くの媒体で一線を画した業績を残しています。彼は元『週刊SPA!』の編集長であり、現在は『Crazy Yang（クレイジー・ヤン）』の編集を手掛ける一方、株式会社ハッピーコーイングの代表取締役としても活躍しています。彼の妻は裁縫家、漫画家、イラストレーターのワタナベ・コウです。

学歴と初期キャリア

ツルシは1974年に宮城県古川高等学校を卒業し、その後、1979年に早稲田大学の法学部を卒業しました。大学時代には、国内の音楽界で有名な高橋研とクラスメートでした。彼は同年、國學院大學文学部日本史学科に学士入学するものの、秋に中退しています。

その後、1981年にみのり書房に入社し、アニメ専門誌『月刊OUT』の編集に従事しました。この時期には、著名なギャグライターであるさくまあきらや堀井雄二の連載を担当しました。

編集長としての実績

1986年にはサンケイ出版（現在の扶桑社）に移り、『月刊プロ野球ニュース』や『週刊サンケイ』の編集を担当しました。この頃には、佐藤陽子との対談やいしかわじゅんによるルポルタージュなども手掛けるなど、編集者としての地位を確立しています。

1988年に『週刊SPA!』が創刊され、彼はその創刊から編集に関わりました。1993年から1995年にかけては、同誌の3代目編集長を務め、多数の人気コラムや連載を生み出しました。特に「ゴーマニズム宣言」や「夕刻のコペルニクス」、天久聖一による連載など、多くの著名作家の作品と関わりました。その結果、『週刊SPA!』は1995年の新年合併号において過去最高の発行部数を達成しました。

フリーランスとしての活動

1995年にはオウム真理教事件を契機に編集長を解任され、扶桑社を退社後はフリーランスとしてのキャリアをスタートしました。1997年から2002年まで、創刊された雑誌『創』で「月刊ツルシ」と題した連載を行い、多くの著名人へのインタビューを重ねました。また、『装苑』やトーキング・ロフトなどの媒体でも活躍しています。

現在の活動及び著作

2003年、ツルシは『Crazy Yang（クレイジー・ヤン）』を創刊し、その編集長を務めています。また、様々な書籍の編集も手掛けており、ワタナベ・コウとの共著による作品も多く存在します。特に『秩父事件再発見　民主主義の源流を歩く』は評価が高い著作のひとつです。

彼はまた、2016年以降も『しんぶん赤旗』においてエッセーやインタビューを連載し、現在も多様なメディアで活躍し続けています。ツルシカズヒコのキャリアは、編集者としての独自の視点や創造性を持つことで日本のメディア界に寄与してきた証しであり、今後も目が離せない存在です。

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