ツール・ド・フランス2013

ツール・ド・フランス2013：第100回記念大会

ツール・ド・フランス2013は、2013年6月29日から7月21日にかけて開催された、記念すべき第100回目のツール・ド・フランスです。1903年の第1回大会から数えて100回目という節目を迎え、特別なコース設定と様々な試みが行われました。

大会の特色

今大会は、100回記念という事で、以下の様な特色がありました。

グラン・デパール：コルシカ島
ツールの歴史上初めて、コルシカ島がスタート地点（グラン・デパール）となりました。コルシカ島では3つのステージが開催され、美しい地中海の景色の中、選手たちが熱戦を繰り広げました。

100%フレンチコース
例年のツール・ド・フランスでは、ピレネー山脈やアルプス山脈を越え、スペイン、スイス、イタリアなどの近隣諸国を通過するコースが一般的でした。しかし、今大会では「Le Tour 100: 100% French」というキャッチコピーが掲げられ、全コースがフランス国内に限定されました。フランスの豊かな自然と美しい街並みを駆け抜けるコースは、選手たちにとっても特別な経験となりました。

シャンゼリゼ通りのナイトレース
最終ステージは例年通りパリ・シャンゼリゼ通りを舞台に行われましたが、ゴール時刻が夜9時45分頃に設定され、ナイトレースとなりました。これは、ツール・ド・フランスの初期、選手たちがランタンの光に導かれながら深夜にゴールしたという逸話にちなんだものです。また、コース設定も例年の凱旋門前をUターンする形式から、凱旋門を囲むロータリーを周回する形式に変更されました（2014年以降、ナイトレースとしては開催されていませんが、凱旋門周回コースは継続して使用されています）。

ドーピング対策の強化
近年、自転車競技界で相次いで発覚したドーピング問題を受け、今大会では新たな検査方法が導入されました。国際自転車競技連合（UCI）は、検査の結果、本大会で陽性反応を示した選手はいなかったと発表しました。

その他

大会には多くのチームが参加し、激しい戦いを繰り広げました。個人総合成績、ポイント賞、山岳賞、新人賞、チーム時間賞などが決定され、各賞を獲得した選手たちが称えられました。
また、総合敢闘賞には、フランスのクリストフ・リブロン選手が選ばれました。

ツール・ド・フランス2013は、記念すべき100回大会として、記憶に残る大会となりました。

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