ティエス

ティエス（Thiès）

ティエスは、セネガル共和国ティエス州に位置する都市であり、ティエス県の県庁所在地です。首都ダカールから東へ約70kmの距離にあり、ダカールとマリ共和国の首都バマコを結ぶ鉄道の停車駅がある交通の要衝でもあります。

地理と位置

ティエスは、セネガルの中でも比較的内陸部に位置し、ダカールのような沿岸部の都市とは異なる気候と景観を持っています。周辺地域は農業が盛んで、都市部には市場や商業施設が集積しています。

歴史

ティエスの起源は17世紀初頭に遡ります。当時、この地にはカヨル王国のディアンゼーヌ村というセレール族の村が形成されました。その後、1904年にフランス植民地政府によってティエス市が設置され、都市としての発展が始まりました。

ティエスは、セネガルがフランスから独立する以前から、政治・経済・文化の中心地の一つとして重要な役割を果たしてきました。初代大統領であるレオポルド・セダール・サンゴールが市議会議長を務めたことも、この都市の歴史を語る上で欠かせない出来事です。

産業

ティエスは、繊維産業が盛んな都市として知られています。1966年に繊維工場が設立されて以来、セネガルのトップアーティストがデザインする繊維製品は、国内外で高い評価を受けています。また、羊などの家畜の交易地としても重要な役割を果たしており、周辺地域から多くの人々が集まります。

宗教

ティエスには、カトリック教会のティエス司教区が置かれており、ティエス大聖堂がその中心的な役割を果たしています。この大聖堂は、ティエスのランドマークの一つであり、多くの信者が集まる場所となっています。

姉妹都市

ティエスは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

カーン（フランス）
スース（チュニジア）
ゾーリンゲン（ドイツ）

これらの都市との交流を通じて、文化や経済の発展を目指しています。

外部リンク

Thiès public services
(フランス語) Site of the Mayor of Thiès
(フランス語) Thiesinfo, Local newspaper webportal
* (フランス語) Situation économique et sociale

まとめ

ティエスは、セネガルの歴史と文化が息づく都市であり、繊維産業や交易の中心地として重要な役割を果たしています。ダカールからのアクセスも良く、セネガルを訪れる際にはぜひ立ち寄りたい場所の一つです。

もう一度検索