ティナ・トンプソン

ティナ・マリー・トンプソン（Tina Marie Thompson、1975年2月10日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の元女子プロバスケットボール選手です。ポジションはフォワードで、188cmの恵まれた体格を生かしたプレーが持ち味でした。WNBAのロサンゼルス・スパークスに所属していました。

輝かしいキャリア

モーニングサイド高校時代からバレーボールとバスケットボールを両立し、才能を発揮していました。通算1,500得点1,000リバウンドという記録が、彼女のポテンシャルの高さを物語っています。南カリフォルニア大学に進学し、ここでもバスケットボール選手として活躍しました。リサ・レスリーは高校・大学の先輩にあたります。

大学卒業後、WNBAが発足すると、1997年の記念すべき第1回ドラフトで1位指名を受け、ヒューストン・コメッツに入団しました。コメッツでは、シンシア・クーパーやシェリル・スウープスらと共にチームを牽引し、WNBA शुरुआती4連覇を含む4度の優勝に大きく貢献しました。また、8度のオールスター選出を経験するなど、リーグを代表する選手として名を馳せました。

2008年シーズン後、コメッツが経営難により活動を停止したため、トンプソンはリサ・レスリーも所属するロサンゼルス・スパークスに移籍しました。その後、2012年にはシアトル・ストームに移籍し、2013年シーズン限りで現役を引退しました。

国際舞台での活躍

トンプソンは、アメリカ代表としても長年にわたり活躍しました。1998年と2002年の世界選手権では、いずれも怪我のため出場を辞退しましたが、2004年アテネオリンピックで念願の代表デビューを果たし、金メダルを獲得しました。2006年世界選手権では銅メダル、2008年北京オリンピックでも金メダルを獲得し、アメリカ代表の黄金時代を支えました。

海外でのプレー

WNBAでの活躍と並行して、トンプソンは海外リーグでもプレーしました。2001年から2002年にかけてイタリア、2003年には韓国でプレーしました。2006-07シーズンには、ロシアの強豪スパルタク・モスクワ・レジョンに所属し、ユーロリーグ優勝に貢献しました。2010年には、ルーマニアのMunicipal MCM Târgovişteに加入しています。

引退後

引退後は指導者の道へ進み、2015年にテキサス大学のアシスタントコーチに就任しました。若手選手の育成に力を注ぎ、次世代のバスケットボール界を担う人材の育成に貢献しています。

ティナ・トンプソンは、WNBAの歴史に名を刻む偉大な選手の一人です。その卓越した技術、勝負強さ、そしてリーダーシップは、多くのファンを魅了し、女子バスケットボール界に多大な影響を与えました。彼女の功績は、これからも長く語り継がれることでしょう。

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