ティミィ・キーナン

ティミィ・キーナン

ティミィ・キーナン（Timmy Keenan）氏は、1972年3月11日生まれの元社会人野球選手です。主に内野手としてプレーし、その卓越した打撃力で社会人野球界を代表するスラッガーとして名を馳せました。

経歴

岩手県に生まれ、その後家族と共に千葉県へ移住しました。成田北高等学校では、大型投手としてその才能を発揮し、プロ野球のスカウトからも注目される存在でした。

高校卒業後、NTT関東に入社。これを機に内野手へと転向します。恵まれた体格を活かした長打力を武器に、瞬く間にチームの中心選手となり、社会人野球界屈指の強打者へと成長を遂げました。NTT関東時代には、公式戦で通算135本のホームランを放つという驚異的な記録を樹立しています。

1998年末、NTTグループの大規模な組織再編に伴いNTT関東野球部が廃部。キーナン氏はNTT東日本へ転籍することになりました。NTT東日本でも引き続きクリーンアップの一角を担い、チームの勝利に貢献しました。背番号は「33」でした。2003年シーズンを最後に現役を引退しました。

日本代表としての活躍

キーナン氏は社会人野球日本代表としても活躍しました。1998年に開催された第13回アジア大会や、1997年および1999年5月の四カ国対抗戦など、国際大会にも出場し、日本の野球に貢献しました。

主な表彰・タイトル

社会人野球での輝かしい実績は、多くの個人タイトルや表彰によって称えられました。

社会人ベストナイン：1回（1997年）
第68回都市対抗野球大会 打撃賞（1997年）

特に1997年は、ベストナインと都市対抗野球での打撃賞を同時に獲得するなど、打撃において最高のパフォーマンスを見せた年でした。

エピソード

社会人野球での登録名は、慣例に従い姓を先に表記する「キーナン・ティミィ」となっていました。
NTT関東入社3年目で、社会人選手のドラフト指名が解禁された1992年には、『週刊ベースボール』誌上でプロ注目の選手として特集記事が掲載され、その将来性が大きく期待されていました。
風貌がプロ野球選手のアレックス・カブレラ氏に似ていたことから、周囲からは英語が堪能であると誤解されることが多かったようです。しかし、『週刊ベースボール』のインタビューに対して、本人は「実はオレ英語しゃべれないんスよ」と語っており、そのギャップが知られています。
現役引退後も野球との関わりは続いており、2018年の第89回都市対抗野球大会では、自身が監督を務める少年野球チームに所属する長女と共に始球式を行い、球場を和ませました。

現在

現在はNTT東日本で社業に従事する傍ら、趣味として軟式野球を楽しんでいるとのことです。

キーナン氏の社会人野球における長距離打者としての功績は、今なお多くの野球ファンに記憶されています。

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