第68回都市対抗野球大会

第68回都市対抗野球大会の概要

1997年7月18日から7月28日まで、東京ドームにて開催された第68回都市対抗野球大会は、予選からの新たなルールが適用され、前年の勝者も予選を通過する必要がありました。この結果、前回優勝の本田技研や、ベスト4に残ったチームが次々と予選敗退するという波乱の展開となりました。

特に注目されたのは、過去34回の大会で出場していた河合楽器とヤマハの両チームが、今大会で共に予選を突破できなかったことです。このため、浜松市からの代表チームが出場しないのは34年ぶりとなりました。今回の大会には初出場のチームはなく、最も長い出場ブランクを持つのが名古屋市の三菱重工名古屋で、16年ぶりの出場となりました。

大会は史上最多のホームラン数が記録され、129本が打たれました。この数は今でも大会記録として残っており、全31試合ではシャットアウト試合が1試合も発生しないという打撃力が際立つ大会となりました。

トーナメントの結果

大会を制したのは、大阪市を代表する日本生命チームでした。今年は出場40回を迎える記念すべき年であり、杉浦正則選手と池添修世選手の2トップと強力な打線が融合し、5年ぶりとなる優勝を果たしました。

準決勝と決勝戦

決勝戦では、日本生命と日本通運が対戦しました。試合は非常に白熱し、勝者は日本生命。杉浦選手がしっかりとしたピッチングを見せ、天野選手が2ホームランを打ち、チームを優勝に導きました。試合結果は以下の通りです。

• - 勝利チーム: 日本生命（杉浦投手）
• - 敗北チーム: 日本通運（高橋投手）
• - ホームラン: 天野選手（日本生命）が2本、キーナン選手（日本通運）が1本。

表彰と受賞者

大会終了後には数つの個人賞が授与されました。特に橋戸賞を受賞した杉浦正則選手（日本生命）は、その活躍が評価され、首位打者賞は川中基嗣選手（日本通運）が獲得しました。他にも数多くの選手が優秀選手として表彰され、華やかなフィナーレを飾りました。

主な表彰内容:

• - 橋戸賞: 杉浦正則（日本生命）
• - 久慈賞: 川中基嗣（日本通運）
• - 小野賞: 千葉市・川崎製鉄千葉
• - 若獅子賞: 坂田精二郎（シダックス）
• - 首位打者賞: 川中基嗣（日本通運）
• - 打撃賞: キーナン・ティミィ（日本通運（NTT関東））

大会優秀選手

投手や打者部門でも数名の選手が特に優れたパフォーマンスを見せ、それぞれ名誉あるタイトルが授与されました。

この大会は、都市対抗野球の魅力や全国のチーム間の競争を強く感じさせるものであり、歴史に残る重要な一戦となりました。

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