ティム・ヴィーゼ

ティム・ヴィーゼ：異色のキャリアを歩む元ドイツ代表GK

ティム・ヴィーゼ（Tim Wiese, 1981年12月17日 - ）は、ドイツ出身の元サッカー選手、元プロレスラー。その経歴は、サッカー界での成功から一転、プロレスラーへの転身という異色のものである。

サッカー選手としてのキャリア

ヴィーゼは、幼少期からサッカーを始め、バイエル・レバークーゼンのユースチームを経て、SCフォルトゥナ・ケルンでプロデビュー。その後、1.FCカイザースラウテルンで頭角を現し、ヴェルダー・ブレーメンで正ゴールキーパーとして活躍した。

ブレーメン時代には、DFBポカール優勝やUEFAチャンピオンズリーグ出場を経験。その安定したセービングと、時に見せる大胆なプレーで、多くのファンを魅了した。ドイツ代表としても、2010 FIFAワールドカップに選出されるなど、国際舞台でも活躍を見せた。

しかし、2012年にTSG1899ホッフェンハイムへ移籍してからは、度重なるミスやチームとの不和により、出場機会を失う。そして、2014年に契約を解除され、サッカー選手としてのキャリアに終止符を打った。

プロレスラーへの転身

サッカー選手引退後、ヴィーゼは、その鍛え上げられた肉体を活かし、プロレスラーへの転身を決意。WWE（World Wrestling Entertainment）と契約し、トレーニングを開始した。

2016年11月、ついにプロレスラーとしてデビュー。セザーロ、シェイマスとのタッグで勝利を飾った。その体格と運動能力で、プロレスラーとしても注目を集めた。

その後

WWEを離脱後、地域リーグでサッカー選手として復帰するも、程なくして引退。現在は、そのキャラクターを活かし、メディア出演など、多方面で活躍している。

プレースタイル

ヴィーゼは、恵まれた体格と反射神経を活かしたセービングが持ち味のゴールキーパーであった。また、積極的に攻撃参加するプレースタイルも特徴的で、その大胆なプレーは、観客を沸かせた。しかし、その一方で、ミスも多く、安定感に欠ける面もあった。

エピソード

U-21代表からなかなかA代表に選ばれなかった際、当時のレーヴ監督を批判した。
ホッフェンハイム退団後、肉体改造に励み、その姿が話題となった。
* プロレスラー転身後、かつてのチームメイトであるトルステン・フリンクスが応援に駆け付けた。

ティム・ヴィーゼは、その異色のキャリアと個性的なキャラクターで、常に注目を集める存在である。サッカー選手、プロレスラー、そしてタレントとして、今後もどのような活躍を見せてくれるのか、注目したい。

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