ティモシー・ジョンソン (格闘家)

ティモシー・ジョンソン

ティモシー・ジョンソン（Timothy Johnson）は、1985年3月13日生まれ、アメリカ合衆国ミネソタ州ランバートン出身のプロ総合格闘家です。ティム・ジョンソンと表記されることもあります。アカデミー・オブ・コンバットアーツとエクストリーム・クートゥアに所属し、主にヘビー級で活動しました。

幼少期からレスリングに打ち込み、ミネソタ州立大学ムーアヘッド校時代には、NCAAディビジョン2においてオールアメリカンに二度選出されるなど、アマチュアレスリングで確かな実績を築きました。この強力なレスリング能力が、その後の総合格闘技キャリアの基盤となります。

プロキャリアの始まりとUFC参戦

2010年、プロ総合格闘技の世界に足を踏み入れたジョンソンは、UFC参戦までローカル団体で経験を積みました。この間、9戦を戦い8勝を挙げる好成績を収め、2014年にはDakota FCヘビー級王座を獲得するなど、地域レベルで頭角を現します。

2015年4月4日、満を持して世界最高峰の舞台、UFCに初登場。UFC Fight Night: Mendes vs. Lamasのイベントでシャミル・アブドゥラヒモフと対戦しました。このデビュー戦で、ジョンソンは強力なパウンド攻撃により1ラウンドTKO勝利を収める鮮烈なデビューを飾り、そのパフォーマンスは「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」に選出され、大きな注目を集めました。

その後もUFCで経験を重ねますが、2016年11月19日に行われたアレキサンダー・ヴォルコフ戦では、海外の多くのMMAメディアがジョンソンの勝利を支持する中、1-2の判定負けを喫しました。しかし、強豪相手にも互角に渡り合う実力を見せつけます。2018年2月3日にはUFC Fight Night: Machida vs. Andersでマルセロ・ゴルムに3-0の判定で勝利を収めましたが、この試合を最後にUFCを離れることとなりました。

Bellatorでの戦い

UFC離脱後、ジョンソンはもう一つのメジャー団体であるBellatorへと戦いの場を移します。

Bellatorでの初陣は2017年7月14日、Bellator 208でベテランのシーク・コンゴと対戦。しかし、カウンターの右ストレートを受けてダウンを奪われ、パウンドによる追撃により1ラウンドKO負けという厳しい結果に終わりました。

失意のKO負けを乗り越え、ジョンソンはBellatorで実績を積み重ねます。2020年8月7日にはBellator 243でマット・ミトリオンと対戦し、1ラウンドでパウンドによるTKO勝利を挙げ、復活を印象付けました。

そして、2020年10月11日のBellator 248で、因縁の相手であるシーク・コンゴと再戦する機会を得ます。このリベンジマッチでは、一進一退の攻防の末、2-1の判定で勝利を収め、前回の敗戦の雪辱を果たしました。

この勝利により、ジョンソンはBellatorヘビー級戦線のトップコンテンダーの一人として認められるようになります。2021年6月25日、Bellator 261でヘビー級ランキング3位（当時）のワレンティン・モルダフスキーと、Bellator世界ヘビー級暫定王座を懸けた大一番に臨みました。しかし、5ラウンドに及ぶ激しい試合の末、0-3の判定で敗れ、惜しくも王座獲得はなりませんでした。

その後、2022年4月15日に行われたBellator 277では、ヘビー級ランキング4位（当時）のリントン・ヴァッセルと対戦しましたが、1ラウンドでパウンドによるTKO負けを喫しました。

ティモシー・ジョンソンは、強靭なフィジカルとレスリングスキルを武器に、UFCとBellatorの両団体で世界のトップファイターたちと渡り合ったヘビー級ファイターです。特にBellatorでは、タイトル挑戦を果たすなど、そのキャリアの重要な一時期を過ごしました。その戦績は、強豪との激しい試合の歴史を物語っています。

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