ティンクルスタースプライツ

ティンクルスタースプライツ

『ティンクルスタースプライツ』は、ADKが開発した縦スクロール対戦シューティングゲームであり、同シリーズの第1作のタイトルです。ネオジオのMVS基板で稼働し、2人のプレイヤーがほぼ同等の性能を持つキャラクターを操作して対戦します。直接的な攻撃ではなく、間接的に相手を攻撃し合うという、当時としては珍しいゲームシステムが特徴です。

ゲームシステムの特徴

連爆システム: 編隊を組んで現れる敵キャラクターを破壊した際の爆風を利用して、次々と敵を巻き込む連鎖破壊を狙います。連爆数に応じて相手に攻撃キャラクターを送り込むことができ、攻撃と防御を兼ね備えた戦略的なシステムです。
パーフェクト: 1回の爆発で編隊の敵を全滅させると「パーフェクト」となり、攻撃速度上昇やチャージゲージ増加などのボーナスが得られます。パーフェクトをいかに多く取るかが勝利の鍵となります。
溜め撃ち: ショットボタンを押し続けることでゲージが溜まり、強力な攻撃を繰り出せます。溜め撃ちは敵の攻撃を貫通する効果があり、キャラクターごとに性能が異なります。
エキストラアタック/ボスアタック: チャージアタックや特定条件を満たすことで、相手に特殊な攻撃を仕掛けることができます。ボスアタックでは、相手フィールドにボスキャラクターが出現し、より強力な攻撃を仕掛けることが可能です。

ストーリー

舞台は魔法世界プレアミューズ。あらゆる願いが叶うという伝説の星「ティンクルスター」を、悪の帝王メヴィウスが盗んでしまいます。プレアミューズの王女ロードランは、お供のラビキャットと共に、ティンクルスターを取り戻すための冒険に出発します。

個性豊かなキャラクター

13人のプレイアブルキャラクターが登場し、それぞれ異なる性能と個性的な必殺技を持っています。キャラクターデザインは藤ノ宮深森が担当し、魅力的なキャラクターたちがゲームを彩ります。

ロードラン: 妖精族のプリンセス。お供のラビキャットと共に、魔法のほうきで戦います。
リアリー・ティル: 竜族のお姫様。ドラゴンの子供ドラピーに乗って、火の魔法を操ります。
アーサー・シュミット: 妖精族の親衛隊長。ロケットリュックを背負い、愛する女性のために戦います。
ヤン・ヤンヤン: 森の妖精。トリブタという動物に乗って、自然の力で戦います。
なんじゃもんじゃ: 全身毛だらけの謎の生物。毛の数だけ年齢があると言われています。
マッキー&ペンテル: 秘宝を求めるトレジャーハンターのコンビ。戦うのはマッキーのみです。
ド・ケスベイ: ネコの仙人。魔力で動く「魔導ネコ」に乗って戦います。
ティンカー&リンカー: 女王付きの妖精コンビ。2人の力を合わせて戦います。戦うのはティンカーのみ。
グリフォン、エヴィン、バーン: 悪の帝王メヴィウスの親衛隊。3人組ですが、戦うのはグリフォンのみです。
ダークラン: メヴィウスがランに似せて作り出した分身。ランを上回る力を持っています。
メヴィウス: ダーク・エンパイヤの悪の帝王。5000年前の恨みを晴らそうと企んでいます。
メモリー女王: プレアミューズの女王で、ランの母親。伝説の「スプライツ」だった過去を持ちます。
スプライツ: 5000年前に世界を救った伝説の魔法戦士。現在はある少女に転生しています。

移植・展開

セガサターン、ドリームキャスト、PlayStation 2、Wiiバーチャルコンソール、PlayStation 3ゲームアーカイブス、Steam、Xbox One、Nintendo Switch、PlayStation 4|PlayStation_4、PC、iOS、Androidなど、様々なプラットフォームに移植されています。

シリーズ作品

ティンクルスタースプライツ 〜La Petite Princesse〜: シリーズ2作目。グラフィックが3Dになり、オンライン対戦に対応しました。
ティンクルスタースプライツ外伝 -ツインスターメモリーズ-: 携帯電話アプリで配信された外伝作品。ステージクリア型の縦スクロールシューティングです。

後世への影響

本作は、対戦型シューティングゲームというジャンルに大きな影響を与え、同人ゲーム『東方花映塚』やカナダの『ライバル・メガガン』など、多くの作品に影響を与えています。

もう一度検索