ティーナ・リラク

ティーナ・リラク（Tiina Lillak、1961年4月15日 - ）は、フィンランドを代表するやり投選手として、1980年代にその名を世界に轟かせました。

彼女のキャリアにおける最大のハイライトは、1982年に記録した72m40の世界新記録樹立でしょう。しかし、その記録はすぐにギリシャのソフィア・サコラファによって破られます。それから1年後の1983年、リラクは74m76という驚異的な記録で世界記録を奪還し、その実力を改めて世界に示しました。

同年、地元フィンランドのヘルシンキで開催された世界陸上競技選手権大会において、リラクは劇的な勝利を飾ります。決勝では、5投目まで本来の調子が出ず、メダル圏外に沈んでいました。しかし、最終投擲で70メートルを超える渾身の一投を放ち、見事逆転で金メダルを獲得しました。自国開催というプレッシャーの中、最後の最後で底力を見せたリラクの姿は、多くの観客に感動を与えました。

1984年のロサンゼルスオリンピックにも出場したリラクは、69m00の記録でイギリスのテッサ・サンダーソンに次いで銀メダルを獲得しました。金メダルには届かなかったものの、オリンピックという大舞台で再びメダルを獲得し、その実力を証明しました。

ティーナ・リラクは、世界記録の更新、世界陸上での金メダル、オリンピックでの銀メダルと、輝かしい実績を残し、フィンランドの陸上競技界に大きな足跡を残しました。彼女の粘り強い精神と、最後まで諦めない姿勢は、多くの人々に勇気を与え続けています。

主な実績
1982年: やり投世界新記録（72m40）
1983年: やり投世界新記録（74m76）
1983年: 世界陸上競技選手権大会 ヘルシンキ 金メダル
* 1984年: ロサンゼルスオリンピック 銀メダル

ティーナ・リラク - Olympedia（英語）

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