ティーンズ・ロマンス

荻野目洋子デビューアルバム『ティーンズ・ロマンス』：青春のきらめきを閉じ込めた名盤

1984年9月5日、日本の歌姫・荻野目洋子の音楽人生の幕開けを告げた記念すべきファーストアルバム『ティーンズ・ロマンス』がビクター音楽産業より発売されました(CD：VDR-44)。このアルバムは、瑞々しい歌声と、当時最新のサウンドアレンジが見事に融合した、まさに青春の1ページを切り取ったような作品と言えるでしょう。

多彩な楽曲と豪華制作陣

アルバムには、荻野目洋子のデビューシングル「未来航海-Sailing-」とセカンドシングル「さよならから始まる物語」、そしてそれぞれのB面曲である「流星少女」と「夏の微笑」が収録されています。さらに、アルバムタイトルと同名の楽曲「ティーンズ・ロマンス」を含む、全10曲が収録されており、そのバラエティ豊かな楽曲群は、聴く者の心を掴んで離しません。

注目すべきは、これらの楽曲を彩る豪華な制作陣です。作詞には、神田ヒロミ、三浦徳子、康珍化、阿木燿子といったそうそうたるメンバーが名を連ね、作曲も島津行良、田中弥生、古本鉄也、小田裕一郎、水沢朱里と、実力派アーティストたちが集結しています。そして編曲は、萩田光雄、松下誠、大谷和夫といった、当時を代表する敏腕アレンジャーたちが担当。それぞれの楽曲に合わせた巧みなアレンジは、アルバム全体の完成度を高める上で重要な役割を果たしています。

特にフランス人歌手Marjorie Noelの楽曲「そよ風に乗って」(原題：Dans le meme wagon)をカバーした「サファイア色のプレリュード」は、荻野目洋子の繊細な歌声と、フランスの香りが漂うメロディーが美しく調和した、聴き応えのある一曲です。

25周年記念リイシュー：新たな息吹

デビュー25周年を記念して、2010年3月24日には『ティーンズ・ロマンス +2』が発売されました。このリイシュー盤には、オリジナルアルバムの全曲に加え、「未来航海-Sailing-」と「さよならから始まる物語」のニューバージョンがボーナストラックとして収録されています。新たに米光亮氏による編曲が施されたこれらの楽曲は、当時のサウンドを踏襲しつつ、より洗練されたアレンジが施されており、新たな魅力も加えられています。

各楽曲の詳細

以下、各楽曲の作詞・作曲・編曲者を記載します。

SIDE A

1. 未来航海-Sailing-
作詞：神田ヒロミ／作曲：島津行良／編曲：萩田光雄 (デビューシングルA面曲)
2. サファイア色のプレリュード
作詞：神田ヒロミ／作曲：Eddy Marnay / Guy Magenta／編曲：萩田光雄
3. 夏の微笑
作詞：三浦徳子／作曲：田中弥生／編曲：松下誠 (「さよならから始まる物語」のB面曲)
4. 十月物語
作詞：神田ヒロミ／作曲：島津行良／編曲：大谷和夫
5. 悲しみプレゼント
作詞：三浦徳子／作曲：古本鉄也／編曲：萩田光雄

SIDE B

6. さよならから始まる物語
作詞：康珍化／作曲：古本鉄也／編曲：萩田光雄 (セカンドシングルA面曲)
7. 星空夜曲（プラネット・ノクターン）
作詞：神田ヒロミ／作曲：田中弥生／編曲：松下誠
8. 流星少女
作詞：未来航海-Sailing-」のB面曲'>[阿木燿子]]／作曲：小田裕一郎／編曲：[[萩田光雄]
9. 虹色シンドローム
作詞：阿木燿子／作曲：小田裕一郎／編曲：萩田光雄
10. ティーンズ・ロマンス
作詞：神田ヒロミ／作曲：水沢朱里／編曲：大谷和夫

ティーンズ・ロマンス+2 (ボーナストラック)

11. 未来航海-Sailing- ―New Version―
作詞：神田ヒロミ／作曲：島津行良／編曲：米光亮
12. さよならから始まる物語 ―New Version―
作詞：康珍化／作曲：古本鉄也／編曲：米光亮

『ティーンズ・ロマンス』は、荻野目洋子の才能と、豪華な制作陣の技が融合した、まさに奇跡の作品と言えるでしょう。このアルバムを通して、彼女の音楽の魅力を存分に感じ取っていただければ幸いです。

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