テイク・テン

『テイク・テン』は、アルト・サックス奏者ポール・デスモンドが1972年11月27日に発表したジャズアルバムです。このアルバムは、デスモンドの代表曲の一つである「Take Ten」を収録していることで知られています。

「Take Ten」は、1959年に発表され大ヒットしたデイヴ・ブルーベック・カルテットの「テイク・ファイヴ」の続編として作曲されました。 「テイク・ファイヴ」と同様に、独特のリズムと美しいメロディーが特徴で、デスモンドの音楽的才能が際立つ楽曲です。この曲はアルバムのタイトルにもなっており、アルバム全体を象徴する存在と言えるでしょう。

アルバム『テイク・テン』には、「Take Ten」の他にも、「El Prince」、「Alone Together」、「Embarcadero」など、バラエティ豊かな楽曲が収録されています。また、「Theme from “Black Orpheus”」、「Nancy」、「Samba De Orpheu」、「The One I Love (Belongs to Somebody Else)」など、スタンダード・ナンバーやボサノヴァの名曲も取り上げられており、デスモンドの幅広い音楽性が堪能できます。正規CDには「Out of Nowhere」「Embarcedero (別テイク)」「El Prince (別テイク)」も収録されています。

アルバムの演奏メンバーも豪華で、ギターにジム・ホール、ベースにジーン・ライト、ドラムスにコニー・ケイという、いずれもジャズ界を代表する名手が参加しています。彼らの洗練された演奏が、デスモンドのアルト・サックスの音色を 더욱引き立て、アルバム全体のクオリティを高めています。

ポール・デスモンドは、デイヴ・ブルーベック・カルテットのメンバーとして活躍したことで知られていますが、ソロアーティストとしても数多くの名盤を残しています。『テイク・テン』は、彼の代表作の一つとして、多くのジャズファンに愛され続けています。デスモンドの美しいアルト・サックスの音色と、名手たちの卓越した演奏が織りなす、洗練されたジャズの世界をぜひお楽しみください。

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