テイラー・ギター

テイラーギター（Taylor Guitars）

テイラーギターは、1974年にボブ・テイラーとカート・リスタグによってアメリカ・カリフォルニア州で設立されたギターメーカーです。2014年には全米でアコースティックギターの販売数No.1を記録し、世界的に高い評価を得ています。日本では2008年から株式会社山野[[楽器]]が総代理店として販売を行っています。

歴史

1974年: ボブ・テイラーとカート・リスタグがテイラーギターを設立。
1994年: ボブ・テイラー初のオリジナルデザインであるGA（グランド・オーディトリアムシェイプ）を発表。
1996年: リペアマンとして活動していたデヴィッド・ホスラーが入社。テイラーギターに感銘を受け、自らリペアを担当したいと申し出た。
2001年: 全モデルにNTネックジョイントを採用。これにより、ネックとボディの接合部における音の伝達ロスを低減し、ネック角度の微調整を容易にした。
2002年: メキシコ工場でテイラーギター専用のハードケースの生産を開始。
2003年: エレアコでありながら生音に近いサウンドを再現するExpression Systemを開発。
2006年: GS（グランドシンフォニーシェイプ）を発表。
2011年: アンディ・パワーズが入社。ボブ・テイラーから後継者として指名される。また、世界で唯一エボニーを輸出できるカメルーンの材木工場を買収し、今まで廃棄されていた「スモーキーエボニー」を積極的に採用。
2013年: GO（グランドオーケストラシェイプ）をラインナップに追加。
2014年: デヴィッド・ホスラーを中心に「Expression System2」を開発。
2016年: エントリーモデルとしてアカデミーシリーズを発売。
2018年: V-Classブレーシングモデルを販売。これにより、伝統的なXブレーシングでは難しかった柔軟性と剛性の両立を実現。

特徴

テイラーギターは、テクノロジーとクラフトマンシップを融合させた生産体制を特徴としています。機械による大量生産ではなく、職人の手作業による丁寧な仕上げが施されています。また、木材の調達から環境の持続可能性に配慮した独自のビジョンを持ち、高品質なギターを製造しています。自社製のギグバッグやハードケースも、そのこだわりを表しています。

ラインナップ

テイラーギターは、エレアコ、アコースティック、エレクトリックの3つのプロダクトラインを軸に、幅広いラインナップを展開しています。

シリーズ: 100シリーズから900シリーズ、プレゼンテーションシリーズなど、多様なモデルを提供。
ボディタイプ: ドレッドノート、オーディトリアム、グランドシンフォニー、グランドオーケストラなど、様々なシェイプを用意。
仕様: ほとんどのモデルでエレアコとアコースティックの両タイプが選択可能。
木材: 100～200シリーズ、アカデミーシリーズはトップが単板、サイドバックが合板。300シリーズからオール単板。

生産工場

アメリカ・カリフォルニア州（エル・カホン）: 300シリーズ以上の上位機種を製造。
メキシコ（テカテ）: アカデミーシリーズ、100・200シリーズ、ギターケース、ロゴ入りコースターなどを製造。

型番（モデル名）の解読

例：314ce

3: シリーズ名（例：300シリーズ）。
1: トップ材の種類を示す数字（1, 2, 5, 6のいずれか。1はトップとサイドバックが異なる木材、2は同じ木材）。
4: ボディシェイプを表す数字（0がドレッドノート、2以降は数字が増えるにつれて大きくなる）。
c: カッタウェイの有無を示す。
e: エレアコ仕様であることを示す。

シリアルナンバーの解読

例：2103297396

1桁目: 製造工場（1：エル・カホン、2：テカテ）。
2桁目と7桁目: 製造年（上記例の場合、2017年製）。
3～6桁目: 製造月日（上記例の場合、3月29日）。
8～10桁目: 製造番号。

公式情報・関連情報

テイラーギター 公式サイト
* 株式会社山野[[楽器]] テイラーギター

テイラーギターは、その革新的な設計、高品質なサウンド、環境への配慮から、世界中のギタリストに愛されています。多様なラインナップから、自分に合った一本を見つけることができるでしょう。

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