山野楽器

株式会社山野楽器について

株式会社山野楽器（やまのがっき、YAMANO MUSIC CO., LTD.）は、1892年に創業し、1915年に法人として設立された、日本有数の楽器・音楽ソフト（CDやDVDなど）販売チェーンです。本社は東京都中央区の銀座四丁目に位置し、初代社長には山野政太郎が就任しました。

業務内容と輸入代理店業

山野楽器は、楽器の小売以外にも、アメリカの有名ギターメーカーであるフェンダー（Fender Musical Instruments Corporation）やそのスクワイアブランドの輸入代理店を務めています。過去にはギブソン（Gibson Guitar Corporation）も扱っていましたが、2006年に契約を終了しました。2007年には、ギブソン及びエピフォンの日本国内ウェブサイト運営を中止し、業務を見直しました。

2013年には新星堂から楽器部門を譲受し、「ROCK INN」や音楽教室などの新しい事業を展開し、リッケンバッカーやカール・ヘフナー、G&L Guitarsなどの取り扱いも開始しました。

銀座本店とその特徴

銀座本店は、日本で最も高い公示地価に所在する店舗で、音楽ソフト市場の変動に伴い、CDやDVDの売り場を縮小し、2019年8月1日に4階へと移転しました。しかし、音楽のデジタル配信が進む中で、2024年7月末には音楽ソフトの販売を終了する予定です。また、2020年9月にはKDDIが関連した「GINZA 456 Created by KDDI」というコンセプトショップも開店しました。

クリスマスツリーの伝統

銀座本店では、2015年から毎年クリスマスシーズンに、群馬県嬬恋村産のモミの木を使用したクリスマスツリーを設置しています。このツリーは、音楽に合わせてイルミネーションが点灯する仕組みになっており、銀座の冬の風物詩として認知されています。その由来は、かつてミキモト本店で行われていたジャンボクリスマスツリーにありますが、ミキモト店舗の改装に伴い、39年の歴史が終焉を迎えました。

全国の店舗展開

現在、山野楽器は47店舗を展開しており、そのうち1店舗は管楽器専門店「ウィンドクルー」と、5店舗がLM楽器専門店の「サウンドクルー」、3店舗は新星堂から引き継いだ「山野楽器ロックイン」で構成されています。46の店舗では「ヤマノミュージックサロン」として音楽教室を併設しています。多くの店舗が東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の1都3県に集中しており、大阪、兵庫、広島には限られた数の店舗があります。また、銀座本店は「旗艦店」として特に importance を持っています。

店舗の変遷

2016年から2022年にかけて、新宿や仙台などで11の店舗が閉店しました。このことは、業界全体が店舗販売の過渡期にあることを示しています。現在も、山野楽器は新たなビジネスモデルを模索し、適応する努力を続けています。

詳しい店舗情報や音楽教室については、公式ウェブサイトで確認できます。

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