テイラー・スコット

テイラー・ジェームズ・スコット：アフリカ出身初のMLB投手

テイラー・ジェームズ・スコット（Tayler James Scott, 1992年6月1日 - ）は、南アフリカ共和国ハウテン州ヨハネスブルグ出身のプロ野球選手（投手）です。右投右打で、MLBのヒューストン・アストロズに所属しています。

生い立ちとプロ入り

スコットは南アフリカで生まれ育ちましたが、アメリカ合衆国の高校へ野球留学したことがきっかけで、2011年のMLBドラフト5巡目（全体159位）でシカゴ・カブスから指名され、プロの道へ進みました。アフリカ大陸出身の選手がMLBのドラフトで指名されるのは非常に稀なケースでした。

MLB デビューまで

カブス傘下のマイナーリーグで着実にステップアップを重ね、A-級、A級、A+級、AA級と順調に昇格。しかし、2016年3月に自由契約となります。

その後、独立リーグであるアメリカン・アソシエーションのスーシティ・エクスプローラーズを経て、ミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約。さらにテキサス・レンジャーズへトレードされるなど、様々な球団でプレーしました。

2019年、シアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、ついにメジャー昇格。6月8日のロサンゼルス・エンゼルス戦でMLBデビューを果たし、アフリカ大陸出身の投手として初のMLB選手となりました。

広島東洋カープ時代

2019年オフには、NPBの広島東洋カープと契約。NPB初のアフリカ大陸出身の野球選手として期待されました。当初は守護神としての起用が見込まれていましたが、制球難や日本の野球への適応に苦しみ、1年目は不本意な成績に終わりました。2021年も二軍での調整が続き、同年中に帰国、退団となりました。

MLB復帰、そして現在

2022年にはサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結び、メジャー復帰を果たします。その後も、フィラデルフィア・フィリーズ、ロサンゼルス・ドジャース、ボストン・レッドソックス、オークランド・アスレチックスと、多くの球団を渡り歩きました。

2023年12月にはヒューストン・アストロズとマイナー契約を結び、2024年には開幕ロースター入りを果たしました。

プレースタイル

スコットは、最速156km/hの速球を武器とする本格派右腕です。変化球も織り交ぜながら、打者を打ち取ります。

記録

MLB初のアフリカ大陸出身の投手
NPB初のアフリカ大陸出身の野球選手

年度別成績

(年度別投手成績と年度別守備成績は省略)

まとめ

テイラー・スコットは、アフリカ大陸出身という珍しいバックグラウンドを持ち、MLBとNPBの両方でプレーした経験を持つ貴重な選手です。苦労も多かったと思いますが、常に前向きに挑戦し続ける姿勢は、多くの人々に勇気を与えています。今後の活躍にも期待しましょう。

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