テイラー・マーシャル

テイラー・リード・マーシャルについて



テイラー・リード・マーシャル(Taylor Reed Marshall、生年1978年3月29日)は、アメリカにおけるカトリックYoutuberとして知られています。彼は元々米国聖公会の司祭であり、学者としても活動していましたが、現在ではカトリック聖伝主義を支持する指導者としての地位を確立しています。特に、2019年に発表された著書『Infiltration: The Plot to Destroy the Church from Within(潜入:カトリック教会を内部より破壊する陰謀)』は、彼の名を広めた重要な作品であり、多くの読者に影響を与えました。

学歴と聖公会司祭としてのキャリア



マーシャルはテキサスA&M大学で哲学の学士号を最優秀成績(スンマ・クム・ラウデ)で取得した後、ウェストミンスター神学校とNashotah Houseで神学を学びました。2006年には、フォートワースの聖公会司教であるジャック・アイカーにより聖公会の司祭として叙任されました。その後、同年には妻と共にカトリックに改宗し、2009年にはダラス大学で哲学の修士号、2011年には博士号を取得しました。

カトリックへの回心後の活動



カトリックに改宗した後、マーシャルは2012年から2013年にかけて、College of Saints John Fisher & Thomas Moreの総長を務め、その前には哲学の教授としても知られています。また、ワシントン大司教区のカトリック情報センターで副所長を務めた経歴もあります。彼は、ニュー・セント・トマス・インスティテュートというオンラインのカトリック神学教育プログラムを立ち上げ、カトリックのボーイスカウト団体であるトゥループ・オブ・セイント・ジョージの創設にも関わっています。

彼は神学、哲学、歴史フィクションに関する多数の著書を自費出版しており、ほとんどの作品は彼が経営する出版社「セイント・ジョン・プレス&メディア」から刊行されています。特に、著書『Infiltration』はカトリック教会の位階制度に関するフリーメイソンの影響について詳細に論じ、全国的な議論を呼び起こしました。

メディアでの影響



マーシャルは自身のYouTubeチャンネルで活発に情報を発信しており、特にカルロ・マリア・ヴィガノについてのコメントや、彼の意見を支持する動画が多く視聴されています。2019年10月には、アマゾン・シノドスに関連する事件を公表し、一時的にメディアの注目を集めました。しかし、2020年3月には、自身がその事件に資金提供していたことが発覚し、また別の論争を巻き起こすこととなりました。

さらに、彼はディープステートに警鐘を鳴らすヴィガノ大司教の書簡を広めたことで、ドナルド・トランプの2020年の大統領選挙キャンペーンにおいて注目を集め、トランプ陣営からも関心を寄せられました。これに対して、カトリック界からは彼の主張に対する批判が高まり、特に著名なカトリック作家からは教皇フランシスコに対して誤解を招く発言を行ったとして非難されています。

プライベートライフ



テイラー・リード・マーシャルは妻のジョイ・マクファーソンと1999年に出会い、2001年に結婚しました。彼らは8人の子どもを育てており、2006年には堅信を受けています。家族全体がカトリック信者としての道を歩んでいます。

著作



マーシャルは著書『Infiltration』の他に、多数の自費出版作品を手掛けています。以下は、その一部です。
1. The Origins of Catholicism三部作
- The Crucified Rabbi: Judaism and the Origins of Catholic Christianity (2009)
- The Catholic Perspective on Paul: Paul and the Origins of Catholic Christianity (2010)
- The Eternal City: Rome & the Origins of Catholic Christianity (2012)
2. The Sword and Serpent三部作
- Sword and Serpent (2014)
- The Tenth Region of the Night (2016)
- Storm of Fire and Blood (2017)
3. Brotherly topics in faith
- Thomas Aquinas in 50 Pages (2014)
- The Rosary in 50 Pages (2020)
- Antichrist and Apocalypse (2022)

テイラー・リード・マーシャルの活躍は、彼の信仰を中心として広がり、現在も多くの人々に影響を与え続けています。

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