テイルコンチェルト

テイルコンチェルト（Tail Concerto）

概要

『テイルコンチェルト』は、1998年にバンダイ（後のバンダイナムコゲームス）から発売されたPlayStation用の3Dアクションゲームです。アメリカでは1999年にアトラスが発売を担当し、リトルテイルブロンクスシリーズの一環として位置づけられています。游戏は浮遊大陸に住む獣人たちの世界を舞台に、プレイヤーはポリスロボに乗って黒猫団の子猫たちを捕まえるミッションを遂行します。さらに、2010年には同じ世界観を共有する続編『Solatorobo それからCODAへ』が、2021年には『戦場のフーガ』がリリースされました。

ストーリー

物語は、犬ヒトと猫ヒトが共存する浮遊群島「蘇る大地」の王国、プレーリーが舞台です。この王国では、犬ヒトたちが古代の遺物を発掘し、国の発展に寄与してきました。主人公である16歳の犬ヒト、ワッフル・ライブレッドはプレーリーの警察官として活躍します。彼は、黒猫団の犯罪に立ち向かうため、日々奮闘しています。

ワッフルはある日、猫ヒトの犯罪組織「黒猫団」が港町レサーカで暴れているとの報告を受け、直ちに出動します。レサーカに着くと、そこには「プリス三姉妹」と呼ばれる黒猫団のリーダーたちが待ち受けていました。特に長女のアリシア・プリスはワッフルの幼馴染であり、物語は再会の驚きを描きながら進展します。アリシアはワッフルに友好的ではなく、彼を武装飛行船で襲うことになります。

この事件をきっかけに、ワッフルは署長から黒猫団の逮捕任務を命じられます。彼は嫌々ながらも休暇を返上し、黒猫団を追い続けます。その間、プリス三姉妹が結晶石を集める目的のために活動していることが明らかとなります。結晶石は古代の究極兵器「鉄巨神」を復活させるために必要なアイテムであり、物語の重要な要素となります。

ワッフルは自分の祖父ラッセルと再会しつつ、さまざまな困難を乗り越え、ついには黒猫団の陰謀を解き明かしていくことになります。最終的には、彼自身とアリシアの過去に繋がる出来事が、プレーリー王国自体をも巻き込む大きな冒険へと発展していきます。

登場人物

犬ヒト側

• - ワッフル・ライブレッド: 主人公。プレーリーの警察官であり、幼馴染のアリシアを心配する優しい性格。
• - パンタくん: ワッフルの後輩でありパートナー。真面目で必死にサポートします。
• - ラッセル・ライブレッド: ワッフルの祖父で古代文明の研究者。

猫ヒト側 - 黒猫団

• - アリシア・プリス: 黒猫団のボス。ワッフルの幼馴染であり、複雑な想いを抱えています。
• - ステア・プリス: プリス三姉妹の次女で、美しい外見を持ちながら目的が不明なキャラクター。
• - フレア・プリス: 若く元気な三女。活動を遊びの延長だと考えています。

その他

• - テリア姫: プレイリー王国の王女で、ワッフルに恋心を抱いていく。
• - クラウス: 騎士団団長で、ワッフルのライバル。王女を崇拝している。

ゲームの特徴

ゲームは3Dアクションとして、多彩なマップとキャラクター間の関係性を描いた感動的なストーリーが魅力です。プレイヤーは黒猫団のメンバーを捕まえ、ストーリーを進めつつ、アイテムを集める要素もあり、ゲームプレイにおける戦略性が求められます。

音楽と開発

主題歌「For LITTLE TAIL」はKOKIAによるもので、ゲームと密接に結びついています。そのメロディーは多くのファンに愛されています。

本作は「Little Tail」とのタイトルで開発されていた経緯があり、キャラクターやストーリーの工夫が施されています。

メディアミックス

リリース当初には漫画版も存在し、当時の人気が伺えます。また、続編へと繋がる要素も多く、ゲームファンの間で高い評価を受けています。

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