テイルズ オブ アライズ
『テイルズ オブ アライズ』(Tales of Arise)は、2021年
9月9日に発売された
バンダイナムコエンターテインメントのRPGであり、シリーズの25周年を記念した作品です。このゲームは、これまでの『テイルズ オブ』シリーズとは異なり、完全に新しい舞台設定が採用されており、ダナとレナという二つの惑星を中心に物語が展開します。
ストーリー
物語は、300年前に隣接する星レナが、豊かな自然に溢れたダナを侵攻し、ダナの人々が長い隷属を強いられるところから始まります。ダナには魔法の力が乏しく、強大な科学技術を持つレナに対抗できないという絶望的な状況が描かれています。主人公のアルフェンは、痛みを感じることができない青年で、追われるレナの少女シオンと出会い、共にレジスタンス活動に身を投じることになります。
シオンは他者に触れることで痛みを与える呪いを持っており、二人は互いに孤独や痛みを抱えながらも成長し、仲間たちと共にダナの解放を目指します。
ゲームシステム
『テイルズ オブ アライズ』の戦闘システムは、アクション性が高く、プレイヤーはリアルタイムで敵と戦うことが求められます。新たに導入されたAG(アーツゲージ)やCP(キュアポイント)というシステムは、魔法や技を使用する際に重要な役割を果たします。さらに、ブーストアタックやブーストストライクといった要素もあり、戦闘をより戦略的に楽しむことができます。
戦闘の要素の一部
- - AG(アーツゲージ): 戦闘中に術技を使用するためのゲージで、通常攻撃で消費されずに回復します。これにより、連続技を繰り出すことが可能です。
- - ブーストストライク: 協力技で、仲間と連携して大ダメージを与えることができます。
- - 回避システム: 360度自由に回避が可能で、タイミングよく避けるとジャスト回避が発動し、ダメージを軽減できます。
開発とデザイン
本作の開発は『
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』以来、本格的に進められていました。その際「継承と進化」をテーマに掲げ、新しいプレイヤー層にも受け入れられるコンテンツを目指しました。グラフィックには、Unreal Engine4が使用されており、物理的な光の表現やキャラクターの表情にまでこだわりがなされています。
メインキャラクターのデザインを担当した岩本稔は、キャラクターと世界観の統一性を図るべくキャラクターとアートディレクションの両方を担当しました。この試みはシリーズでは初めてのことで、ビジュアルの一貫性を保つことに寄与しました。
音楽と評価
主題歌を
感覚ピエロが担当し、ゲームのテーマに合った印象的な楽曲が盛り上げます。『テイルズ オブ アライズ』は、発売から一週間で100万本を売り上げ、批評家からも高く評価されました。また、『The Game Awards 2021』でBest Role Playingを受賞した他、続編となる大型ダウンロードコンテンツも発表されるなど、今後の展開にも期待が寄せられています。
まとめ
『テイルズ オブ アライズ』は、壮大な物語とキャラクターの成長、革新された戦闘システムが魅力の新たなRPGです。ファンにはたまらない要素が詰まった本作を通じて、プレイヤーは感動的な体験を味わうことができるでしょう。