テトリスフラッシュ

テトリスフラッシュ

『テトリスフラッシュ』（英題：Tetris 2）は、トーセが開発し、任天堂から発売された落ち物パズルゲームです。従来の『テトリス』シリーズの基本ルールを継承しつつ、ブロックの消去方法を大きく変更した点が特徴です。

ゲーム概要

日本では1993年にファミリーコンピュータ版、1994年にゲームボーイ版とスーパーファミコン版が発売されました。各機種でグラフィックや音楽、ゲームモードに違いがあります。

基本ルール

ブロックピースの形状や操作、ゲームフィールドの概念は従来の『テトリス』と同様です。しかし、ブロックの消去方法に大きな違いがあります。

1. ブロックの種類と配置：
赤、青、黄（ゲームボーイ版では白、黒、灰色）の3色のブロックが存在します。
フィールドには、最初から複数の固定ブロックが設置されています。
各色の光るフラッシュブロックが1つずつ、合計3つ配置されています。
2. 移動ブロックの操作：
画面上部から落下する移動ブロックを回転・移動させ、フィールド内に固定します。
移動ブロックは4つのブロックで構成され、テトリスと同様の形状ですが、2x2の正方形ピースは存在しません。また、斜めに繋がった特殊なピースも存在します。
特殊ピースは、一部が接地すると残りが分離して落下し、接地するまで操作可能です。
3. ブロックの消去：
同じ色のブロックを縦横に3つ以上並べると消えます。横一列を埋めても消えません。
フラッシュブロックを消すと、同じ色の固定ブロックが全て消えます。
同じ色のブロックを6つ以上並べて消すと、同じ色の移動ブロックが全て消えます。
4. 連鎖：
ブロックが消えた際、その上に乗っていた移動ブロックが落下し、再び3つ以上並んで消えると連鎖が発生します。
5. ステージクリア：
全てのフラッシュブロックを消すとステージクリアとなります。

対戦モード

対戦モードでは、相手より先に全ての固定ブロックとフラッシュブロックを消すか、相手をゲームオーバーにすれば勝利となります。

攻撃方法：
フラッシュブロックを消す
連鎖消しを行う
妨害：
フラッシュブロックを消すと、相手のフィールド上部のシャッターが下がり、フィールドが狭くなります。
連鎖を起こすと、相手の移動ブロックが高速落下します。

機種ごとの違い

ゲームボーイ版

スーパーゲームボーイで起動するとカラー表示になります。
グラフィックはファミコン版をベースに、BGMはステレオ化されました。
パズルモードが追加され、指定されたブロックでフィールドのブロックを全て消す事ができます。
1人用ゲームのデモシーンは削除されています。

スーパーファミコン版

パズルモードでパスワードが表示され、ゲームを途中から再開できます。
グラフィックは現代的なデザインに変更され、BGMも一新されました。
ゲームフィールドをビールジョッキや鏡台に見立てるなど、ユニークなデザインが採用されています。
デモ画面にはアメリカ漫画風のキャラクターが登場し、1人用ゲームでは5ステージごとにキャラクターによるコントが楽しめます。

スタッフ

スーパーファミコン版

プロデューサー：横井軍平
ディレクター：山本雅央、山上仁志
オリジナル・テトリス・コンセプト、デザイン、プログラミング：アレクセイ・パジトノフ
音楽：高野充彦、上村みゆき
エグゼクティブ・プロデューサー：山内溥

評価

各ゲーム誌のレビューでは、機種ごとに異なる評価を受けています。

ファミリーコンピュータ版

ファミコン通信クロスレビュー：合計21点（満40点）
ファミリーコンピュータMagazine ゲーム通信簿：18.9点（満30点）

ゲームボーイ版

ファミコン通信クロスレビュー：合計23点（満40点）
ファミリーコンピュータMagazine ゲーム通信簿：21.0点（満30点）

スーパーファミコン版

ファミコン通信クロスレビュー：合計23点（満40点）
ファミリーコンピュータMagazine ゲーム通信簿：19.2点（満30点）

備考

1994年の『ファミコン通信』では、未来予測特集で架空の「プロジェクトリアリティー」用『テトリスフラッシュ』の広告が掲載されました。これは、NINTENDO64の開発コードネームである「プロジェクトリアリティー」に合わせたもので、ゲームボーイ版の広告を基に3DCGで制作されています。

外部リンク

テトリスフラッシュ（ゲームボーイ版の公式ページ）
* Tetris 2（英語） - MobyGames

もう一度検索