テラは、
エチオピアで伝統的に飲まれている
ビールの一種です。
アムハラ語ではጠላ(tella)またはtallaと表記されます。
原料
テフや
トウモロコシが主な原料として使われますが、地域によっては大麦、
雑穀、
モロコシ属などが用いられることもあります。これらの穀物を発酵させることで、テラ独特の風味が生まれます。
風味付け
テラの風味を特徴づけるものとして、ゲショ(ጌሾ、gešo、学名:Rhamnus prinoides)と呼ばれるクロウメモドキ科クロウメモドキ属の植物の枝の煮汁が挙げられます。これは、
ビールの
ホップのように香り付けの役割を果たします。
製法
テラは、多くの場合、家庭で
醸造されます。各家庭のレシピや技術によって、その味わいは様々に変化します。そのため、テラは
エチオピアの各家庭の味を代表する飲み物とも言えるでしょう。
文化
テラは、
エチオピアの日常生活に深く根付いています。祝い事や集まりなど、様々な場面で楽しまれています。また、家庭で作られることが多いことから、地域コミュニティの繋がりを深める役割も担っています。
参考資料
Bea Sandler. The African Cookbook. Diane & Leo Dillon (Illust.). New York: Carol Publishing Group, 1993
Galawdewos (2015). The Life and Struggles of Our Mother Walatta Petros: A Seventeenth-Century African Biography of an Ethiopian Woman, translated and edited by Wendy Laura Belcher & Michael Kleiner, p. 425. Princeton, New Jersey: Princeton University Press.
外部リンク
*
Article about tella