テラ・ローザ (バンド)

テラ・ローザ：日本のヘヴィメタルバンドの歴史

テラ・ローザ（Terra Rosa）は1982年に大阪で結成され、1987年にデビューした日本のヘヴィメタルバンドです。彼らは特に女性ヴォーカリスト赤尾和重の力強い歌声と、影響を受けたレインボーのような美しいメロディで広く知られています。

結成と初期の活動

テラ・ローザは赤尾和重と元X-Rayの岡垣正志を中心に結成されました。結成以降、メンバーは何度も入れ替わり、シマ・ユウジ（ギター）や後にDEAD ENDで活動を始める足立祐二（ギター）など、さまざまなミュージシャンが参加しました。1986年には、ロック雑誌『We ROCK』主催のアマチュアコンテストでグランプリを受賞したことで注目を集めました。

デビューとアルバム

1987年に、インディーズレーベル「マンドレイク・ルート」から1stアルバム『The Endless Basis』をリリースしました。この時のラインナップは赤尾、岡垣、三宅庸介（ギター）、山口宏二（ベース）、そして堀江睦男（ドラムス）です。このアルバムは特にメロディアスで力強い音楽スタイルが支持を得ました。

1989年、彼らはキングレコード傘下のネクサスと契約し、再発された『The Endless Basis』の一部のパートを再録音しました。しかしその後、三宅が脱退し、赤尾、岡垣、鈴木広美（ギター）、山口、そしてドラムの板倉淳で新たな編成が結成され、2ndアルバム『Honesty』を発表しました。続いて1990年には、今井芳継をギタリストとして迎えた3rdアルバム『Sase』をリリースし、「火の中に影」というシングルも登場しました。

解散と再結成

1992年1月17日の大阪梅田バナナホールでのライブを最後に、テラ・ローザは一旦解散しました。しかし、1999年にデビュー前の音源を集めた『Primal』を発表し、また赤尾、岡垣、三宅、堀江による再結成ライブが行われました。

2006年には元メンバーの山口が病により死去しました。彼の追悼のため、2008年1月5日に特別な再結成が行われ、彼が好んだ曲を中心に構成された再録音集『Terra Rosa Of Angry Waves Tribute to Koji Yamaguchi』がリリースされました。

近年の活動

2016年、足立の提案で赤尾、岡垣、足立、MASAKI、そして佐藤潤一（ex.GALNERYUS）という編成で、再結成が決定しました。初期楽曲の演奏をする「TERRA ROSA PRIMAL TOUR 2016」が東名阪で開催された他、ボーナストラックを収録した『Primal Plus』も再発されました。

ディスコグラフィー

テラ・ローザの主要なアルバムには、以下の作品があります：

• - 『The Endless Basis』（1987年）：現在のCDは1989年の再発版。
• - 『Honesty』（1989年）
• - 『Sase』（1990年）

また、いくつかのライブアルバムやトリビュートアルバムもリリースされており、特に訃報後の活動が注目されています。

まとめ

テラ・ローザは、日本のヘヴィメタルシーンにおいて独特な存在であり、彼らの音楽は多くのファンに愛され続けています。今後の活動にも期待が寄せられています。

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