テラ戦士ΨBOY

テラ戦士Ψ BOY

『テラ戦士Ψ BOY』（テラせんし サイ ボーイ）は、1985年7月6日に日本全国で公開されたSF映画で、主演は菊池桃子が務めています。この作品は、同時上映の『エリア88』とともに東映系で上映され、多くの観客を魅了しました。興行収入は2.5億円に達し、当時の人気を証明しています。

物語の概要

物語は、6歳の少女MOMOKOが遊園地で友達のモトハルと楽しんでいる最中、突然の光に包まれ、気が付くと16歳の高校生になっているという奇妙な状況から始まります。MOMOKOは6歳から16歳までの10年間を普通に生きてきたことを認識しているものの、この変化に戸惑い、幼馴染のモトハルに相談しますが、彼はそれを単なる夢だと笑い飛ばします。

同時に、彼女たちの周囲では学業やスポーツに優れる学生が突然失踪し、数日後に同じように記憶を失った状態で戻ってくるという不思議な事件が続発します。この現象がMOMOKOやモトハルにも影響を及ぼし、彼らには超能力が芽生えます。

その後、エスパー少年たちが「ディラスポーラ」というメッセージを受け取り、MOMOKOの元に集まり始めます。しかし、彼らを待ち受けていたのは、悪のエスパー、ゴールデン・フレイムの刺客でした。仲間たちと連携しながら危機を切り抜けたMOMOKOたちは、宇宙からやってきた謎の存在「BOY」からサポートを受けることになります。

主なキャラクター

• - MOMOKO（モモコ）: 16歳の高校生。突如、サイコキネシス能力を持ち、その能力に戸惑いながらもBOYを助けることを決意する。
• - モトハル: MOMOKOの幼馴染みでボクシング部に所属。MOMOKOとは異なり、サイコキネシスの能力を簡単に御し、彼女をサポートする。
• - ギンジロー: IQが高く自称自分が天才だという小学生で、予知能力を持つ。
• - トオル: ハンバーガーショップの店員でテレポーテーション能力を持っているが、その能力に不器用さがある。
• - ブー: MOMOKOたちを助け、仲間となる。掌から高温を発生させる能力を有する。
• - ステーション: テレパシー能力を持つ青年で、彼もまた仲間となる。
• - BOY: 宇宙からの謎の生命体で、彼が少女たちにメッセージを送り、彼女たちを援助する。

悪役陣

• - ゴールデン・フレイム: フレイム研究所の所長で、MOMOKOたちを上回る超能力を持つ悪役。
• - 片山先生: MOMOKOの教授でありながら、実はフレイムの部下。彼女の力に目を付けて執拗に追うが、命を落としてしまう。
• - マルイ: フレイムの部下で、片山に思いを寄せているが彼女を失い、無気力に。

音楽と制作

映画の音楽は林哲司が手掛け、主題歌「BOYのテーマ」と「I Will」はいずれも菊池桃子によって歌われています。特撮や映像製作にも多くのクリエイターが関わり、視覚的にも楽しめる作品となっています。特に特殊メイクは独特なデザインで、視覚効果にも優れています。

まとめ

『テラ戦士Ψ BOY』は、少年少女たちが自身の持つ力を発見し、仲間と共に成長しながら悪と闘う姿を描いたSF映画です。1980年代の雰囲気を色濃く反映し、多くのファンに愛される作品となりました。

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