テリー (DD-513)

USS テリー (DD-513)

テリー (USS Terry, DD-513) は、アメリカ海軍のフレッチャー級駆逐艦の一隻で、艦名は海軍士官エドワード・A・テリーにちなんでいます。この艦は、テリーの名を持つ駆逐艦として2代目です。

艦歴の概要

「テリー」は1942年6月8日にメイン州バスのバス鉄工所で起工し、1942年11月22日に進水しました。1943年2月26日にボストン海軍工廠で正式に就役し、艦長ジョージ・R・フェランの指揮下に配属されました。

大西洋での活動 (1943年4～7月)

最初の任務は主に大西洋における戦闘への参加でした。1943年4月2日、ボストンからノーフォークへ移動し、その後ニューファンドランドに向かいました。4月18日には、ドイツのUボートと接触し爆雷を投下、近接していた魚雷を回避する戦闘も経験しました。ナラガンセット湾での補給や、墜落したアメリカ陸軍爆撃機の生存者の救出も行いました。

続いて、北アフリカに向けて出航し、カサブランカに到着後、修理と訓練を行いました。その後、トリニダードやフィラデルフィア海軍工廠に寄港し、パトロール任務を遂行しました。

ソロモン諸島での活動 (1943年9月～1944年4月)

1943年9月から1944年4月までの間、「テリー」はソロモン諸島での作戦に参加しました。最初の戦闘は10月2日に発生し、日本軍の撤退を阻止するための任務が与えられました。ソロモン海での活動中には、日本艦艇との接触もあり、多くの戦果を上げました。

アルミニウム製の逸品である「テリー」は、ブーゲンビル島上陸の支援や、敵航空機との交戦を繰り返しました。また、揚陸作戦においても重要な役割を果たしました。

マリアナ島攻略作戦 (1944年6月～8月)

1944年6月、テリーは中央太平洋の攻略作戦に参加し、サイパンやテニアンにおける戦闘で重要な支援を行いました。特にテニアン島では、沿岸砲の鎮圧とサポートを行い、上陸部隊を支援するため多くの砲撃を実施しました。

その後のグアム島での作戦でも、夜間の砲撃やパトロール活動を通じて、部隊の成功を助け続けました。これらの活動は、アメリカ海軍の勝利に寄与しました。

硫黄島の戦い (1945年2月～3月)

1945年2月、硫黄島での戦いに参加し、日本軍のミサイルや砲火に対抗しました。この艦は甲板での激しい砲撃を行い時には攻撃を受けることもありましたが、巧みに対処しました。

終戦後の活動

終戦後、「テリー」は日本沿岸での哨戒任務を行い、占領軍への物資輸送活動にも貢献しました。それから数年間、太平洋艦隊に所属し、1974年に除籍されました。その後、ペルーに売却され解体されました。

勲章

第二次世界大戦での優れた活躍が評価され、「テリー」は7つの従軍星章を受賞しています。

この艦の歴史は、アメリカ海軍の誇りと戦力の象徴であり、多くの艦の中でも特に重要な役割を果たしました。

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