テレビでロシア語

テレビでロシア語

『テレビでロシア語』は、NHK Eテレで2009年9月30日から2017年9月まで放送された語学番組です。このプログラムは主にロシア語の基礎を学ぶことを目的としており、多くの視聴者に親しまれました。

番組の背景と放送経歴

1990年代から、NHKでは英語講座の数が増加する一方で、他の言語講座の枠を確保するのが困難になっていました。特にロシア語の講座『ロシア語会話』は1990年度より続いてきましたが、番組編成の中で縮小を余儀なくされる場面が多かったのです。

2004年には新たに『アラビア語会話』が放送されるようになり、これによりロシア語の放送枠は一時期削減されました。これが2004年の前代未聞の状況をもたらし、当初の本放送内容が再放送と同様になる事態が続きました。このような状況は以降も続き、再放送の有無が毎年入れ替わることが特徴でした。

放送時間と内容

『テレビでロシア語』の放送は、主に水曜日の深夜及びその再放送として土曜日に行われました。具体的には、2009年度下期から2017年度上期に至るまで、様々な形式で語学教育が展開され、特にシベリアの4都市をテーマにしたエピソードが放送されたことが記憶に新しいです。

このプログラムでは、ウラジオストク・ハバロフスク・ヤクーツク・イルクーツクを舞台に、シベリア鉄道の旅を通じてロシアの文化や言語を楽しむとともに、視聴者にロシア語の楽しさを伝えていました。

教材とリニューアル

この放送に伴い、番組の教材も定期的に改訂されました。放送用テキストは、2004年から月刊形式に変更され、その後も毎年数回のリニューアルが行われました。特に、2017年度上半期には、番組内容を約半年分まとめた特別版が発行されるなど、視聴者にとって魅力的な教材が提供されました。

終焉と次の展開

『テレビでロシア語』は2017年9月にその幕を閉じることとなりました。番組終了後は『ロシアゴスキー』に移行し、2022年3月まで放送が続けられました。これにより、テレビでのロシア語講座が約50年の歴史に幕を下ろしたことになります。ただし、ラジオでのロシア語講座は引き続き継続されています。

放送過程で多くの視聴者から支持を受け、語学学習の一環として重要な役割を果たした『テレビでロシア語』は、語学教育の新しい形を模索する際のモデルとしても評価されています。視聴者にロシア語の魅力と同時にその文化的背景を伝えることに成功し、多くの熱心な学習者を生み出しました。これらの努力は、今後も語学番組の展開において重要な財産となることでしょう。

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