テレビ朝日土曜7時30分枠の連続ドラマ

テレビ朝日土曜7時30分枠のドラマ一覧

テレビ朝日が編成した土曜の19:30から20:00に放送されたドラマは、日本のテレビドラマの中でも特に多様な作品群として知られています。初期にはコメディや海外ドラマが中心でしたが、徐々に特撮やヒーローものが主流となっていきました。

初期の構成

1960年代初頭、この枠では「デン助劇場」などのコメディ番組や、海外ドラマが放映されていました。この時期、1969年に放送が再開された『奥さまは魔女』は、NETテレビ（現・テレビ朝日）が受け継いだもので、人気を博しました。その後、この時間帯では魔女をテーマにした様々な作品が放送されることになります。

仮面ライダーの登場

1971年4月、土曜19:30枠に『仮面ライダー』が登場しました。このヒーローものが人気を集めると、テレビの特撮ブームが巻き起こります。特に主演の藤岡弘が事故で一時降板した後、佐々木剛が代役を担ってからの視聴率が上昇し、ダブルライダーの登場でさらなる人気を得ました。『仮面ライダー』はその後もシリーズ化され、特撮界に大きな影響を与えました。

スーパー戦隊シリーズと特撮の進化

その後、1975年には『仮面ライダーストロンガー』がTBS系列に移行し、テレビ朝日は『秘密戦隊ゴレンジャー』を放送開始します。この番組は、スーパー戦隊シリーズの第一作として記録的なロングランを達成しました。続く数年で、『ジャッカー電撃隊』や『透明ドリちゃん』など、東映が制作した特撮番組が続々と登場し、土曜日の夕方は特撮ファンにとって重要な時間帯となりました。

あばれはっちゃくシリーズ

1980年代に入ると、あばれはっちゃくシリーズが放送され、様々なテーマやキャラクターが登場します。このシリーズは1980年から1985年まで続き、視聴者に高い支持を受けました。特に「俺はあばれはっちゃく」から始まったこのシリーズは、多様なストーリーとキャラクターで、次世代の子どもたちにも影響を与えました。

ドラマ枠の変遷

1987年には、『胸キュン刑事』や『なかなか!ドジラんぐ』といった最新のドラマが放送開始し、視聴者を楽しませましたが、長期的にはドラマ自体の放送が減少していきます。その結果、土曜の夕方にohaや個別の特番が放送されることが多くなり、2000年代にはドラマの放送はほとんどなくなりました。

地域ごとのネット状況

この枠について特筆すべきは、地域によって異なるネット状況もあったことです。たとえば広島県では、初期の『魔女はホットなお年頃』が遅れネットで放送されましたが、以降は広島ホームテレビが同時ネットするようになりました。

まとめ

土曜7時30分枠のドラマは、日本のテレビ文化において重要な役割を果たしました。特撮、コメディ、そして海外ドラマと多様なジャンルの作品が揃っていたこの時間帯は、多くの懐かしい思い出と共に、現在のテレビドラマにもその影響を残しています。

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