テレビ東京コミュニケーションズ

株式会社テレビ東京コミュニケーションズ（TXCOM）

株式会社テレビ東京コミュニケーションズ（TXCOM）は、テレビ東京ホールディングス（TXHD）の傘下で、デジタル戦略を推進する重要な役割を担っています。TXCOMは、放送関連事業にとどまらず、独自のキャラクターIPビジネスや地域創生事業など、多岐にわたる分野で革新的なデジタル事業を展開しています。

沿革

TXCOMは、2001年にテレビ東京ブロードバンド株式会社（TXBB）として設立されました。初期はテレビ東京との連携を強化し、コンテンツのライセンス契約を結ぶなど、基盤を固めました。2005年には東京証券取引所マザーズに上場を果たし、事業拡大を加速させました。その後、Web制作子会社の設立やFM局への資本参加など、多角的な展開を試みましたが、2010年にはテレビ東京ホールディングスの完全子会社となり、グループの一員として再スタートを切りました。2013年には、社名を株式会社テレビ東京コミュニケーションズ（TXCOM）に変更し、新たなブランドイメージを確立しました。2023年にはコーポレートロゴを刷新し、日本語表記を「テレ東コミュニケーションズ」としました。また、2024年には女性活躍推進企業として「えるぼし認定（3段階目）」を取得し、社会的な責任も果たしています。

事業内容

TXCOMは、メディア事業、IP事業、新規事業の3つの柱を中心に事業を展開しています。

メディア事業

動画/音声配信事業では、「ネットもテレ東」や「テレ東BIZ」といったプラットフォームを運営し、テレビ東京の人気番組や経済ニュースを配信しています。これらのサービスは、広告付き無料配信や月額有料サービスとして提供され、多様な視聴ニーズに応えています。また、Podcast番組「松岡茉優&伊藤沙莉『お互いさまっす』」の制作も手掛けています。

クロスメディア事業では、テレビとデジタルを融合させた新しい企画を推進しています。地上波番組と連動したWebコンテンツの制作や、生配信番組の取り組みなど、放送と配信の垣根を超えた新たな価値を創造しています。また、テレビ東京グループのリソースを活用し、クライアントのニーズに合わせたクロスメディア広告を提供しています。

WEB/オウンドメディア事業では、テレビ東京およびBSテレ東の番組公式WEBサイトの企画、制作、運営を行っています。また、独自の視点で番組取材や出演者インタビューを行うオウンドメディア「テレ東プラス」や、卓球に関する最新ニュースを配信する「テレビ東京卓球NEWS」など、多様なWEBメディアを運営しています。

マーケティング/PR事業では、テレビ視聴や配信、WEBサイトなどのデータを活用したデータマーケティングを展開しています。ソーシャルメディアを活用したデジタルプロモーションも積極的に行い、ターゲットに合わせた最適なプロモーション施策を提供しています。また、データ放送やハイブリッドキャストコンテンツの企画、制作、運用も行い、番組のリアルタイム視聴を促進しています。

システムソリューション事業では、テレビ東京グループが提供するWEBサービスのシステム開発・運用を行っています。また、社内系システムの開発・運用や技術サポート、コンサルティングも提供しています。

IP事業

スヌーピー事業では、SNSやオウンドメディアを通じて、IPを活用したデジタルコンテンツを提供しています。公式ECサイト「おかいものスヌーピー」の企画運営や、ファン向けの情報発信も行い、デジタル領域を中心にスヌーピーのブランド価値を高めています。

キャラクターライセンス事業では、「カナヘイの小動物」や「コミミズク」、「ミッフィー」、「ちみも」、「手塚治虫キャラクター」などのIPライセンスを管理し、商品化、PR、イベントなど各分野でパートナーシップを組んでいます。

新規事業

新規事業として、地域創生や官公庁、地方自治体との連携を強化しています。「カナコレ」は、神奈川県の優れた商品を全国に届けることを目的としたECおよびイベント事業であり、地域愛と魅力を発信するプロジェクトです。また、「ジビエト」は、ジビエに関する情報を提供するポータルサイトであり、農林水産省の支援を受けて、ジビエ料理の魅力や地域資源としての可能性を広めています。

組織

TXCOMは、クロスメディアセールス部、ビデオアドセールス部、ビジネスデザイン部、IPビジネス部、デジタルマーケティング部、テックイノベーション部、メディアグロース部、放送ソリューション部、情報システム部、人事総務部、経営管理部などの部署で構成されています。

今後の展望

株式会社テレビ東京コミュニケーションズ（TXCOM）は、テレビ東京グループのデジタル戦略を担う中核企業として、今後も革新的な事業展開を進めていくことが期待されます。メディア事業、IP事業、新規事業のそれぞれの分野で、デジタル技術を活用した新たな価値を創造し、社会に貢献していくことでしょう。

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