テレフォン・ライン

テレフォン・ライン (Telephone Line)

エレクトリック・ライト・オーケストラ（Electric Light Orchestra、ELO）が1976年に発表した楽曲「テレフォン・ライン」は、ELOの代表作の一つとして知られています。この楽曲は、1976年9月にリリースされたアルバム『オーロラの救世主』に収録され、翌1977年5月にシングルカットされました。

「テレフォン・ライン」は、その独特なサウンドと切ないメロディで多くの人々を魅了し、世界的なヒットを記録しました。アメリカのビルボード・Hot 100では、1977年9月24日から10月1日にかけて2週連続で7位を獲得。イギリスの全英シングルチャートでは8位、カナダとニュージーランドでは1位に輝きました。また、ビルボードの1977年の年間チャートでは15位を記録し、ゴールドディスクにも認定されています。

この楽曲の制作において、ELOはユニークな手法を取り入れました。実際にイギリスからアメリカに電話をかけ、その通話音を録音。録音された音をモーグ・シンセサイザーで再現し、楽曲の効果音として使用しました。この斬新なアイデアが、「テレフォン・ライン」の独特な雰囲気を作り出す上で重要な役割を果たしています。

さまざまなバージョン

「テレフォン・ライン」は、数多くのライブ・アルバムやビデオにも収録されており、さまざまなバージョンを楽しむことができます。

1980年発売のライブ・ビデオ『Out of the Blue: Live at Wembley』には、1978年6月にロンドンのウェンブリー・アリーナで行われた演奏が収録されています。
1998年3月28日発売のライブ・アルバム『Live at Wembley '78』は、上記のライブ・ビデオのCD版です。
2001年発売のライブ・ビデオ『Zoom Tour Live』には、2001年の演奏が収録されています。
2006年に再発された『オーロラの救世主』のリマスター盤には、別ボーカル・バージョンとインストゥルメンタル・バージョンが収録されています。
2012年10月にジェフ・リンがエレクトリック・ライト・オーケストラ名義で発表したコンピレーション・アルバム『Mr. Blue Sky: The Very Best of Electric Light Orchestra』には、ジェフ自身によるセルフカバーが収録されています。
2012年10月にBBC Fourで放映された『Jeff Lynne Acoustic: Live from Bungalow Palace』では、ジェフ・リンのアコースティック・ギターとリチャード・タンディーのピアノのみによる演奏が披露されました。
2013年4月発売のライブ・アルバム『Electric Light Orchestra Live』の日本版には、ボーナストラックとして2001年にロサンゼルスのCBSテレビジョンシティで行われた演奏が収録されています。
2015年9月11日発売のライブ・ビデオ『Jeff Lynne's ELO: Live in Hyde Park』には、2014年9月14日にハイド・パークで行われた演奏が収録されています。

「テレフォン・ライン」は、ELOの代表曲としてだけでなく、ポップミュージック史においても重要な位置を占める楽曲と言えるでしょう。

もう一度検索