テレ遊びパフォー!

『パフォー!』は、NHK総合テレビジョンとBS2で放送されたバラエティー番組で、2008年4月にスタートしました。初期の番組名は『テレ遊び パフォー!』で、放送当初から視聴者参加型の新しいスタイルを提案していました。この番組の最大の特徴は、放送とインターネットを融合させた投稿システムであり、視聴者が自ら撮影したオリジナル動画や写真、イラストをテーマに沿って投稿し、それに対して他の視聴者が投票やコメントを行うことができる点です。

このシステムは、視聴者の参加を促すだけでなく、結果的に多くの才能を発掘することを可能にしました。投稿された作品は、各分野の専門家である“パフォーマスター”と呼ばれる人々によって選別され、選ばれた作品はスタジオでのパフォーマンスに進むことができます。各マスターが自身の趣向に基づいて作品を選ぶため、投票数だけで評価されるわけではない点が重要です。

また、最初の1年間は携帯電話からの投稿はできなかったですが、後にシステムが改善され、携帯からも参加可能になりました。このようなシステムは、日本国内でのネット投稿の可能性を広げ、また視聴者同士の交流を促進しました。番組内では、「今日のイチオシ」としてスタッフの推薦作品も紹介されており、視聴者が多様な作品を楽しむことができる工夫が施されていました。

『パフォー!』の進行形態は、公開スタジオでのパフォーマンスと、進行役であるテリー伊藤の部屋からの実況に分かれ、視聴者は多角的に楽しむことができました。2009年度には放送形態が見直され、BSメインの構成に移行し、新たに『パフォー!』と改称されました。この新たな形は、放送とインターネットの融合をさらに進化させ、新たな文化や才能の発掘を目指すものでした。

番組からは、辻有沙や男鎌田真吾など、多くの才能が輩出され、動画投稿の場としても重要な役割を果たしました。また、番組放送中には、NHK近くのSHIBUYA-AXで開催されたイベント『真夏の祭典 Paphooo Festival 2008』があり、視聴者の参加を一層促す取り組みも見られました。

このように『パフォー!』は、視聴者参加型の新たなバラエティー番組として、日本のテレビ界においても先駆的な存在となりました。パフォーマンスの評価方法やシステムの改善には多くの課題がありましたが、それらを克服することで、視聴者との一体感を生み出し続けました。

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