SHIBUYA-AX

SHIBUYA-AXの概要

SHIBUYA-AX（シブヤ-アックス）は、東京都渋谷区に位置していたライブハウスで、約1,700人を収容できる施設でした。この会場は2000年12月にオープンし、2014年5月までの間に3,671公演を開催、延べ440万人もの観客を迎え入れました。会場の運営は日本[[テレビ放送網]]と電通が行い、特に人気のあるアーティストのライブが多く行われていました。

設備と特徴

SHIBUYA-AXは仮設施設としてスタートしました。国立代々木競技場の駐車場を賃借し、第二種中高層住居専用地域という制限がある場所に設けられたため、永久的な興行施設は建設できなかったのです。この制限の中でも、会場は若者を中心に多くのアーティストのライブを行う貴重な空間となりました。

ライブハウスとしての位置づけ

2000年代初頭、東京にはオールスタンディングで1,500人以上収容できるライブハウスが少なかった中、SHIBUYA-AXと赤坂BLITZがその代表でした。特に赤坂BLITZが閉鎖されていた時期（2003年9月から2008年3月まで）、SHIBUYA-AXは貴重な会場として多くの公演を実施しました。ですが、仮設施設でありながら長期間の営業を続けたことで、運営のあり方に疑問の声も上がりました。

環境と問題点

2010年の事業仕分けの結果、SHIBUYA-AXは「目的外の業務で、存在が望ましくない」と指摘される事態に。これを受けて日本スポーツ振興センターは、2012年に閉館を決定。約14年の営業を経て、2014年5月31日を最後に全ての営業が終了し、建物は解体されて駐車場に戻りました。

施設の詳細

SHIBUYA-AXは、地上2階建てのホールで構成されていました。1階フロアは、オールスタンディングとシートスタイルの2種類の観覧スタイルが可能で、飲食スタンドも設置されていました。2階には固定椅子席があり、公演によってレイアウトが変わることもありました。

1階にはステージと観覧スペースを隔てる柵が設けられ、後方にはPAスペースが確保されていました。このように、観客が快適に楽しむための工夫がなされていました。なお、コインロッカーは建物内にはなく、その全てが外に設置されていました。

アクセス

アクセスは原宿駅、明治神宮前駅、渋谷駅が最寄りでした。また、日本テレビが放送していた『AX MUSIC-TV』では、SHIBUYA-AXでのライブ情報を流し、会場の盛り上がりを伝えていました。

まとめ

SHIBUYA-AXは、多くのアーティストがライブを行い、多くのファンを魅了した歴史あるライブハウスでした。その影響力は大きく、今でも色々な音楽イベントの記憶として人々の心に残っています。施設名の「AX」は、日本テレビのコールサイン「JOAX-TV」に由来し、アーティストたちが作り上げた音楽の舞台としての役割を果たしました。

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