テーオーホールディングス

株式会社テーオーホールディングスの概要

株式会社テーオーホールディングスは、北海道函館市に本社を置く持株会社です。1950年（昭和25年）の創業以来、百貨店、ホームセンター、スーパーマーケット、住宅、木材、不動産、自動車ディーラー、消費者金融など、多岐にわたる事業を展開してきました。

道南地方を中心に北海道各地で事業を展開しており、特に木材事業と住宅事業を担う株式会社テーオーフォレストは、全国に支店網を持つなど、幅広い地域に事業を拡大しています。

沿革

1950年の小笠原商店創業から始まり、1955年に株式会社小笠原商店を設立。木材部と衣料部（後のデパート部）の二部門体制でスタートしました。その後、1962年にはテーオーデパート本店を開店し、百貨店事業の基盤を築きます。

1969年には帝王緑地住宅株式会社（後の株式会社テーオーハウス）を設立し、住宅事業に進出。1989年には事業部制を導入し、テーオーハウスを合併して住宅事業部を設立しました。

1991年には株式を店頭公開し、2012年には函館日産自動車株式会社、2015年には北見日産自動車株式会社を子会社化。2017年には持株会社体制に移行し、株式会社テーオーホールディングスに商号変更しました。同時に、事業の分社化を行い、各事業を専門の子会社に承継しました。

2019年には北見三菱自動車販売株式会社を子会社化。また、テーオーフォレストのフローリング事業を分社化し、株式の一部を大建工業に譲渡しました。2021年にはテーオー総合サービスのケアサービス事業を新会社に移管し、その株式をアサヒ調剤薬局株式会社に譲渡しています。2022年にはテーオー総合サービスのスポーツクラブ事業を株式会社オカモトに譲渡しました。

近年では、事業の再編・縮小も進めており、2023年8月31日にはテーオーデパート本店が閉店しました。

事業内容

テーオーホールディングスグループは多様な事業を展開しています。

株式会社テーオーフォレスト: 木材事業部と住宅事業部の2部門から構成されています。木材事業部は合板やフローリング材の生産・販売、輸入などを手掛け、住宅事業部は「テーオーハウス」ブランドで注文住宅や分譲住宅の建設・販売を行っていました。2021年8月末をもって住宅の新規受注は終了し、既存物件の保守管理に業務を絞っています。

株式会社テーオーデパート: 函館市に本店を置く百貨店。2023年8月末で閉店しました。GMSに近い業態で、全国百貨店共通商品券は利用不可でした。

ワールドインポートブティックEX: 輸入ブランド品の小売店。イオン苫小牧店などに店舗を展開していましたが、テーオーデパート本店の閉店に伴い、多くの店舗が閉店しました。

家具の菱乃実: 家具やインテリアの販売店。函館市千歳町に店舗を構え、テーオーデパート閉店の影響で移転しています。

ドコモショップ: 函館本通店、江差店、七飯店を運営。

消費者金融事業: セブン銀行提携ATMなどを利用し、融資条件にテーオーカード会員であることを求めるなど、グループ企業との連携を図っています。

株式会社テーオーリテイリング: ホームセンター「イエローグローブ」やスーパーマーケット「テーオーストア」などを展開。2021年にはDCMと資本業務提携を締結しました。

その他

テーオーホールディングスは、函館市電宮前線が廃止されるまで「西武テーオー前」停留所が設置されるなど、函館市の発展に貢献してきました。また、かつて運営していたテーオースポーツクラブは、世界的フィットネスプログラム「Les Mills」を採用していました。

グループ企業

テーオーホールディングスグループには、上記の事業会社以外にも、テーオー総合サービス、函館日産自動車、北見日産自動車、小泉建設、T.O. FOREST PRODUCTS, INC.（アメリカ）、十勝毎日新聞社との合弁企業、テーオー印刷、函館新聞社など、多くの関連会社が存在します。

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