ディアデラマドレ

ディアデラマドレ：輝ける競走馬の生涯

2010年2月22日、北海道安平町のノーザンファームで誕生したディアデラマドレは、クラシックへの期待を背負って競走馬としてのキャリアをスタートさせました。その期待に応えるかのように、デビュー戦となる2012年9月9日の阪神競馬場でのレースでは見事勝利を収めます。しかし、その後左前脚の骨折に見舞われ、長期休養を余儀なくされました。

2013年の復帰戦では思うような結果を残せませんでしたが、地道な努力を重ね、条件戦で2勝を挙げ、エリザベス女王杯への挑戦を果たします。しかし、重馬場と発走時のテンションの高さが影響し、結果は9着。それでも、上がり3ハロン34秒2という末脚は、その潜在能力の高さを示唆していました。このレース後、再び骨折が判明し、ディアデラマドレは再び休養することとなります。

2014年、4歳となったディアデラマドレはパールステークスで2着と好走した後、マーメイドステークスに挑戦します。2走前のエリザベス女王杯での経験を活かし、イレ込み対策としてメンコを着用。レースでは中団外めを追走し、直線で抜け出して見事優勝。ゲート試験合格から2年、重賞初制覇という大きな成果を手にしました。続く府中牝馬ステークスでも勝利、そして愛知杯制覇により、母ディアデラノビアとの母子制覇という偉業を達成しました。

2015年シーズンは思うような結果を残せず、同年10月22日に競走馬登録を抹消。華々しい競走馬生活に幕を閉じました。しかし、その輝かしい功績は多くの競馬ファンに記憶されています。

引退後はノーザンファームで繁殖牝馬として第二の人生を歩み始めました。多くの期待を寄せられながら、2022年5月19日、12歳という若さでその生涯を閉じました。

ディアデラマドレの血統は、その競走成績にも表れています。母ディアデラノビアはフローラステークスなど重賞3勝を挙げた名牝であり、祖母ポトリザリスはアルゼンチン産でナショナル大賞、オークスを制した名馬です。また、全弟には埼玉新聞栄冠賞を制したディアデルレイ、半弟には京都2歳ステークスと京都大賞典を制したドレッドノータスがいます。

ディアデラマドレの競走生活は、骨折というアクシデントに見舞われながらも、持ち前の才能と関係者の努力によって多くの勝利を収めた物語です。その輝かしい功績と、母子制覇という偉業は、競馬史に刻まれた大きな足跡と言えるでしょう。彼女が残した記録、そして、人々の記憶の中に、ディアデラマドレの活躍は永遠に輝き続けることでしょう。

競走成績概要

(netkeiba.com、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Postなどの情報に基づきますが、詳細な成績表は割愛します。)

繁殖成績概要

(2024年9月29日現在、詳細な情報は割愛します。)

ディアデラマドレは、多くのファンに愛された、忘れられない競走馬でした。その生涯は、競走馬としての成功だけでなく、繁殖牝馬としての貢献も加味して、競馬界に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

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