ディアンテ・ギャレット

ディアンテ・ギャレット

ディアンテ・ギャレット（Diante Garrett）は、1988年11月3日生まれ、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキー出身の元プロバスケットボール選手であり、現在は指導者として活動しています。現役時代は主にポイントガードおよびシューティングガードとしてプレーし、北米のNBAやその下部リーグ、そして欧州やアジアのリーグでキャリアを積みました。特に、B.LEAGUE開幕初年度にアルバルク東京でプレーし、リーグを代表するスコアラーとして活躍したことでも知られています。

経歴の概要

アイオワ州立大学でカレッジキャリアを終えた後、2011年にプロとしての歩みをスタートさせました。最初のシーズンはクロアチアのKKザグレブで始まりましたが、短期間で契約が終了し、その後フランスのJSFナンテールで2011-2012シーズンを終えました。

NBAでの挑戦

2012-2013シーズンには、アメリカ本土に戻りNBAのフェニックス・サンズと契約。19試合に出場し、平均7.8分のプレータイムを得ました。同時に、サンズ傘下のDリーグチーム、ベイカーズフィールド・ジャムでも8試合に出場し、平均32.6分と長いプレー時間で経験を積みました。

続く2013-2014シーズンはユタ・ジャズに移籍。ここでは71試合に出場し、平均14.8分プレーしました。ルーキーだったトレイ・バークの控えとして、セカンドユニットのポイントガードを担い、チームに貢献しました。

Dリーグでの存在感

NBAでのシーズンを終えた後、2014年にはトロント・ラプターズへのトレードを経験しましたが、その後すぐに解雇されます。ポートランド・トレイルブレイザーズとも契約を結びましたが、こちらもシーズン開幕前にチームを離れることになりました。これにより、2014-2015シーズンは再びDリーグを主戦場としました。アイオワ・エナジーでプレーし、その活躍が評価され、2015年2月にはDリーグのオールスターゲームに選出されています。シーズン途中にグランドラピッズ・ドライブへ移籍し、移籍後は出場時間が減少傾向にあったものの、シーズン全体では平均32.8分出場し、13.5得点、4.0アシスト、4.4リバウンド、そして特筆すべき40.4%のスリーポイント成功率を記録するなど、総合的な能力を示しました。

国外リーグでのキャリアとB.LEAGUE

Dリーグでのシーズンを終えた2015-2016シーズンは、イスラエルのマッカビ・アシュドッドB.C.でプレーしました。

そして、日本のバスケットボール界に大きな変化が訪れた2016年、B.LEAGUE開幕に合わせてアルバルク東京と契約。2016-2017シーズンの1年間、チームの中心選手として活躍しました。オールスターゲームではファン投票の外国籍選手部門で最多得票を獲得し本戦に出場。ダンクコンテストにも参加するなど、リーグの顔の一人となりました。レギュラーシーズンでは全58試合に出場し、平均18.1得点（リーグ6位）、3.9アシスト（リーグ5位）という素晴らしい成績を残し、アルバルク東京のプレーオフ進出に貢献しました。シーズン終了後、Bリーグの自由交渉選手リストに公示されました。

アルバルク東京を退団後、2017年7月にはイタリアのLBAに所属するオクシリアム・パラカネストロ・トリノに加入するなど、その後も欧州を中心に国外でキャリアを続けました。

引退、そして指導者へ

2024年12月24日、自身のソーシャルメディアを通じて現役からの引退を表明。プロ選手としての長いキャリアに終止符を打ちました。そのわずか2日後の12月26日には、母校であるアイオワ州立大学の男子バスケットボール部アシスタントコーチに就任することが発表され、選手から指導者へとキャリアの舞台を移すことになりました。

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