ディス・レフト・フィールズ・ライト 〜バック・アット・ザ・クロス・ロード

『ディス・レフト・フィールズ・ライト 〜バック・アット・ザ・クロス・ロード』は、ボン・ジョヴィが2003年10月31日に発表したアルバムです。過去のヒット曲を大胆にリアレンジし、新たな魅力を引き出した作品として知られています。日本での発売元はユニバーサルミュージック、販売元はビクターエンタテインメントが担当しました。

制作の背景

アルバム制作のきっかけは、8thアルバム『バウンス』リリース後に行われた日本での5大ドーム公演中に、横浜アリーナで一夜限り開催されたアコースティック・ライヴでした。当初は、このライヴの模様をドキュメントとしてアルバム・DVD化する構想がありましたが、ジョン・[[ボン・ジョヴィ]]はツアーとは異なるライヴ構成が「巧くいっただけでも奇跡」と感じ、作品として発表するには再考が必要だと判断しました。

そこで、プロデューサーとしてパトリック・レナードを迎え、数曲のアレンジを依頼したところ、これまでのボン・ジョヴィにはない大胆なアレンジが生まれ、新たな方向性を見出すことができました。その結果、アルバム制作は一からやり直されることになり、ワールド・ツアー終了後の8月下旬から23日間という短期間で完成しました。

アルバムタイトル「This Left Feels Right」は、この制作経緯に由来しており、「左（革新的）に向きを変えてみた。そして、その方向に変えたことは正しかった」という意味が込められています。

収録曲について

アルバムには、過去のヒット曲をアコースティック調にアレンジした楽曲が多数収録されています。これにより、ボン・ジョヴィの楽曲の新たな一面が引き出され、ファンにとっても新鮮な驚きのある作品となっています。

また、新曲「ラスト・マン・スタンディング」と「シーフ・オブ・ハーツ」もレコーディングされましたが、本作には収録されず、翌年にリリースされたボックス・セット『ザ・プレミア・コレクション 〜100,000,000 [[ボン・ジョヴィ・ファンズ・キャント・ビー・ロング]]』に収録されました（「ラスト・マン・スタンディング」はロック調にアレンジされたバージョンが9thアルバム『ハヴ・ア・ナイス・デイ』に収録されています）。

インターナショナル盤にはボーナス・トラックとして横浜アリーナ公演から「ザ・ディスタンス」のライヴ音源が収録され、日本盤にはさらに「ハヴ・ア・リトル・フェイス・イン・ミー」と「ジョーイ」の2曲が追加収録されています。

DVDについて

初回限定DVD付スペシャル・エディションには、AOLセッションズの模様や、2003年1月19日に横浜アリーナで行われたアコースティック・ライヴの映像が収録されています（日本盤のみ）。さらに、ライト・サイド・オブ・ロング・モンタージュも収録されており、ファンにとっては貴重な映像作品となっています。

外部リンク

• - BON JOVI（ボン・ジョヴィ） - UNIVERSAL MUSIC JAPAN
• - Bon Jovi (BonJovi) - Facebook
• - Bon Jovi (@bonjovi) - X（旧Twitter）

『ディス・レフト・フィールズ・ライト』は、ボン・ジョヴィの音楽的な冒険心と、過去の楽曲に対する新たな解釈が融合した、非常に興味深いアルバムです。アコースティック・アレンジによって、楽曲のメロディや歌詞がより際立ち、聴く人に新たな感動を与えてくれます。

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