ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ

ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ

ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ（通称ER）は、東京ディズニーシーに位置する高架鉄道のアトラクションであり、アメリカンウォーターフロントとポートディスカバリーを結んでいます。このアトラクションは、単なる移動手段としてだけでなく、乗客に楽しい体験を提供する魅力も兼ね備えています。

概要

ERは、1920年代のレトロなデザインが施された赤い2両編成の車両が特徴で、訪れる人々をノスタルジックな気分にさせてくれます。線路は基本的に複線ですが、駅の構内では単線に切り替わるため、車両同士のすれ違いが発生することがあります。このため、次の車両が到着する際には一時停止することが必要です。

東京ディズニーランドの設立当時、地方鉄道法に基づく運賃やダイヤ設定の規制があったため、移動手段としての鉄道路線の敷設が難しかったのですが、ディズニーシーの開業時には鉄道事業法が施行されており、この規制が緩和されたことで高架鉄道の整備が可能となりました。

駅の紹介

アメリカンウォーターフロント駅

こちらの駅は、単式1面1線から成る高架構造で、ウォーターフロントパークと「マクダックス・デパートメントストア」の間に位置しています。入口は「マクダックス・デパートメントストア」側にあり、駅自体は赤レンガで構築されており、20世紀初頭のニューヨークの世界観を取り入れています。駅の奥には車庫も設けられています。

ポートディスカバリー駅

ポートディスカバリー駅もまた単式1面1線の高架駅で、「ディスカバリーギフト」の前にあります。この駅舎は、1階部分が「ホライズンベイ・レストラン」として利用されており、2階が乗降口となっています。また、待機列の壁にはポートディスカバリーをテーマにした絵が描かれており、隠れミッキーを発見する楽しみも体験できます。

車両について

ERの車両は、赤を基調に青の屋根が特徴で、2つのカラーパターンが施されています。車両には「ER」のロゴが描かれており、何とも言えないレトロな魅力があります。現在、4本の2両編成が用意され、基本的には1本が車庫に待機しています。

発車は運転室ではなく、プラットホーム中央の操作盤で行われます。車両の屋根上に設置された鐘が発車時に鳴らされることもポイントです。これにより、往年の路面電車の雰囲気が感じられ、ゲストの心をつかんで離しません。

冷暖房装置も完備されていますが、開業当初は冷房がなかったため、夏場には窓を開けて運行されていました。それでも、2015年から冷房を設置したことで、快適さが増しました。

路線データ

• - 営業距離: 0.48km
• - 軌間: 762mm
• - 駅数: 2
• - 電化区間: 全線が第三軌条方式で電化されています。
• - 運行速度: 最大15km/hで、全線がワンマン運転によって運行されています。

このエレクトリックレールウェイは、ディズニーシー内を探索するためのユニークな手段として、ファミリーやカップルに人気があります。訪れる際には、是非この充実したアトラクションを体験してみてはいかがでしょうか。

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