ディノ・バッジョ

ディノ・バッジョ

ディノ・バッジョは1971年7月24日、イタリアのカンポサンピエーロで生まれた元サッカー選手で、守備的ミッドフィルダーとして知られています。その長身を活かしたフィジカルの強さや空中戦での強さにより、攻守にわたる活躍が評価されています。彼のキャリアは、ディフェンスの要としての役割を果たし、数多くのクラブや代表チームでの成功につながりました。

経歴

クラブキャリア

バッジョは1989-90シーズンにトリノでプロキャリアをスタートしました。1990年にセリエAデビューを果たし、1991-92シーズンにはユヴェントスに移籍。ただし、当初はインテルにレンタルされました。その後、ユヴェントスへ戻り、1992-93シーズンのUEFAカップ決勝戦では、ボルシア・ドルトムントとの対戦で注目の活躍を見せました。彼はこの大会で合計5ゴールを記録し、チームの優勝に貢献しました。

その後、一時的に出場機会が減るものの、1994-95シーズン前にパルマからのオファーを受け、最終的には移籍を決断。パルマでは古巣ユヴェントスと対戦し、これまたUEFAカップの優勝に寄与しました。パルマでの6シーズンで、バッジョは308試合に出場し、27ゴールを挙げました。

2000年にはラツィオに移籍、さらに2003-04シーズンにはブラックバーン・ローヴァーズFCへと転籍。しかし、出場機会が限られたため、翌年にはアンコーナへと移ることになります。そして2005-06シーズンには、セリエBのトリエスティーナで現役を終えました。

代表キャリア

イタリア代表としては、1991年にキプロス戦でデビューし、その後、1994 FIFAワールドカップ、ユーロ96、1998 FIFAワールドカップに出場しました。特に1994年のワールドカップではアリゴ・サッキ監督のもとでレギュラーに定着し、ポルトガル戦で決勝ゴールを決め、本大会でもノルウェー戦やスペイン戦で重要な得点を挙げました。これにより、イタリア代表の決勝進出に大きな貢献を果たしました。

引退後

バッジョのサッカーキャリアが幕を閉じた後、彼は演劇に興味を持ち、趣味として活動を楽しんでいます。また、2008年からは、地元の3部リーグのクラブで、指導を受けたSebastiano Crivellaroのもとで週に2回プレーしているという。

2013年6月には、日伊代表OB戦に参加し、国立競技場でプレーしました。背番号は13で、競技人生の集大成を感じる瞬間ともなったでしょう。

その他の情報

同時期に有名なロベルト・バッジョが活躍していたために、ディノ・バッジョは「もう一人のバッジョ」として知られるようになりました。ワールドカップにおける彼の活躍により、評価は得たものの、ロベルト・バッジョと比較されることが多く、その分名声を得るのは難しかったとされています。

所属クラブ

• - トリノ・カルチョ (1989-1991)
• - インテル (1991-1992)
• - ユヴェントス (1992-1994)
• - ACパルマ (1994-2000)
• - SSラツィオ (2000-2003)
• - ブラックバーン・ローヴァーズ (2003-2004)
• - アンコーナ (2003-2004)
• - SSラツィオ (2004-2005)
• - USトリエスティーナ (2005-2006)

主なタイトル

• - セリエB: トリノ (1989-90)
• - UEFAカップ: ユヴェントス (1992-93), パルマ (1994-95)
• - スーペルコッパ・イタリアーナ: パルマ (1999)
• - コッパ・イタリア: パルマ (1998-99)

ディノ・バッジョのサッカー人生は、数々の栄光に彩られたものであり、彼の存在はイタリアサッカー界において重要な一部をなしています。

もう一度検索