SSラツィオ

ソチエタ・スポルティーヴァ・ラツィオ

ソチエタ・スポルティーヴァ・ラツィオ（Società Sportiva Lazio）は、イタリア・ラツィオ州ローマに拠点を持つプロサッカークラブです。クラブは1900年に設立され、愛称は「Biancocelesti」（白と青）で、チームカラーもこの2色です。これらはオリンピックに由来しており、ギリシャ国旗の色を採用しています。サポーターは「ラツィアーレ」と呼ばれ、クラブは広くラツィオ州内に支持者を持っています。

歴史と栄光

ラツィオは数多くの伝説的な歴史を持つクラブで、1958年に初のタイトルであるコッパ・イタリアを手にしました。その後、1973-74シーズンには初めてスクデット（セリエAチャンピオン）を獲得しますが、その後は結果が思わしくなく、セリエAとセリエBを行き来することになります。特にライバルのASローマに対しての劣位が続く時期もありました。

1992年、クラブはセルジョ・クラニョッティ会長の下で再建を図ります。彼の経営により、ジュゼッペ・シニョーリやポール・ガスコインなどのスター選手が加入し、クラブの成績が向上しました。1998年に株式上場を果たし、続くシーズンでは多くの有名選手を獲得しながらも、リーグ戦ではミランに逆転負けして2位に終わりますが、UEFAカップウィナーズカップを制覇しました。

そして、1999-00シーズンには26年ぶりのリーグ優勝とコッパ・イタリア制覇を達成し、クラブの歴史において初の二冠獲得を果たしました。しかし、サッカーバブル崩壊と共に財政難に陥り、2002年にはアレッサンドロ・ネスタをACミランに放出せざるを得ない状況になりました。

その後、クラウディオ・ロティート会長が2004年にクラブを買収し、財政再建に努めます。ロティートの下で経営は厳しい状況でしたが、クラブは徐々に回復を見せ、2008-09シーズンにコッパ・イタリアを制覇しました。2015-16シーズンには才能ある選手を獲得しつつも、成績は思うように伸びず、監督交代などの波乱が続きました。

タイトル

ラツィオは以下のタイトルを持ちます：

• - セリエA：2回（1973-74, 1999-00）
• - コッパ・イタリア：7回（1958, 1997-98, 1999-00, 2003-04, 2008-09, 2012-13, 2018-19）
• - スーペルコッパ・イタリアーナ：5回（1998, 2000, 2009, 2013, 2019）
• - UEFAカップウィナーズカップ：1回（1998-99）
• - UEFAスーパーカップ：1回（1999）
• - アムステルダム・トーナメント：1回（1999）

現在の状況

現在、ラツィオはセリエAの2024-25シーズンに向けてチームを編成しており、強力な選手陣を揃えています。過去の栄光を胸に、さらなる高みを目指して邁進するラツィオの姿勢は、多くのサポーターに支持されています。スタジアムで行われるデルビー・デッラ・カピターレは今なお熱気を帯び、クラブの新たな歴史が紡がれています。

もう一度検索