ディーオー

株式会社ディーオー（D.O.）

株式会社ディーオー（D.O.）は、雄図グループに所属するアダルトゲームの開発・販売メーカーです。社名のD.O.は「Digital Object」の略称。

歴史

1990年に株式会社ディーオーとして創業しましたが、その前身となる「アダルティン」ブランドは1987年から活動しており、アダルトゲーム業界においては老舗の部類に入ります。黎明期には、田中ロミオ（当時は山田一の名義）や水無神知宏といったクリエイターが在籍していたことでも知られています。

創業当時はコンピュータソフトウェア倫理機構（ソフ倫）がなく、規制が緩い時代でした。そのため、CGのモザイクをキーボード操作で解除するなどの遊び心あふれる仕掛けが施されていました。また、業界に先駆けて音声入力への対応や、不正コピー対策としてアクティベーションを導入するなど、チャレンジ精神旺盛なブランドでした。

2006年10月20日に『続妖獣戦記 〜真説・砂塵の黙示録〜』を発売後、しばらく新作のリリースはありませんでしたが、2009年5月に株式会社コンテンツトラフィックに統合されました。

2013年5月には、4年ぶりに活動を再開し、PlayStation 3用ソフト『家族計画 Re:紡ぐ糸』の制作を発表。その後、2016年10月28日に『なないろ＊クリップ 〜最後のステージ〜』を発売し、再び活動を休止しました。

主な作品

ディーオーは、設立以前のアダルティン時代から数多くの作品をリリースしています。

アダルティン時代

1987年：『いけにえの街』、『ロリータバイオレンス』
1988年：『バニーちゃんのヒ・ミ・ツ』、『ときめきスポーツギャル』、『少女303』、『ペンションストーリー 花の清里』、『ときめきスポーツギャル2』、『ときめきスポーツギャル3』

D.O.ブランド

1990年：『帰り道は危険がいっぱい』（D.O.ブランドデビュー作。ときめきスポーツギャルシリーズの設定を流用したRPG）、『ときめきチェリーボックス』（ときめきスポーツギャルシリーズの設定を流用した陣取りゲーム）、『妖獣倶楽部』
1991年：『星の砂物語』、『ブランマーカー』
1992年：『DOR』、『DOR PART2』、『DOR PART3』
1993年：『Mゥーンライトちゃんリンしゃん』、『DOR Special Edition 魁』、『DOR Special Edition'93』、『妖獣戦記 -A.D.2048-』、『続妖獣戦記 -砂塵の黙示録-』
1994年：『クリスタルリナール -逢魔の迷宮-』、『雑音領域』
1995年：『妖獣戦記2 -黎明の戦士たち-』、『ブランマーカー2』
1996年：『ルージュの伝説』、『虜』
1997年：『虜2』、『ブランマーカーツイン』
1998年：『キミにSteady』、『せ・ん・せ・い』
1999年：『加奈 〜いもうと〜』
2000年：『星空☆ぷらねっと』、『虜2虜』
2001年：『プラスチックハネムーン』、『雑音領域（D.O.Classic Vol.1）』、『Crescendo 〜永遠だと思っていたあの頃〜』、『家族計画』、『学園恋愛注意報』
2002年：『妖獣クラブ（D.O.Classic Vol.2）』、『Destiny』、『すめらぎの巫女たち』、『妖獣クラブ2（D.O.Classic Vol.3）』、『せ・ん・せ・い 3』、『家族計画 ～絆箱～』
2003年：『すめらぎの巫女たち 特別版』、『れすとあ』、『Crescendo 〜永遠だと思っていたあの頃〜 Full Voice Version』、『星空☆ぷらねっと ～夢箱～』、『雪桜』
2004年：『ハードラヴ』、『海道』、『夏のひとしずく』、『永劫回帰』
2006年：『妖獣戦記 A.D.2048 〜真・説・序・章〜』、『Branmarker 〜シャミー＝リスニィの冒険〜』、『隷嬢倶楽部 〜堕辱の虜囚達〜』、『続妖獣戦記 〜真説・砂塵の黙示録〜』
2014年：『プレミアムアーカイブス山田一』、『プレミアムアーカイブス北側寒囲』
2016年：『なないろ＊クリップ 〜最後のステージ〜』、『なないろ＊クリップ ～クリスマスパック～』

関連人物

広崎悠意：黎明期を支えた元社員。主に原画家、イラストレーターとして活動。退社後は小説家としても活動。

外部リンク

公式サイト
コンテンツトラフィック
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