ディーボ・サミュエル

ディーボ・サミュエル：異才を放つワイドレシーバー

ディーボ・サミュエル（Deebo Samuel）こと、タイシャン・ラークアン・サミュエル・シニアは、1996年1月15日生まれ。アメリカンフットボールNFLのワシントン・コマンダースに所属する、サウスカロライナ州インマン出身のプロ選手です。ポジションはワイドレシーバー。

大学時代

サウスカロライナ大学に進学後、3年目のシーズンで左足の腓骨を骨折。リハビリ中に別の箇所を痛め、シーズンを全休するという苦難を経験しました。しかし、大学OBであるマーカス・ラッチモアからの励ましを受け、見事復活。2018年シーズンには再びフィールドに戻り、その後2019年のNFLドラフトにエントリーしました。

NFLでの活躍

サンフランシスコ・49ers時代

ドラフト全体36位でサンフランシスコ・49ersから指名を受け、2019年にルーキー契約を締結。1年目からスーパーボウルに出場し、カンザスシティ・チーフスとの対戦で53ラン獲得ヤードを記録。ワイドレシーバーのスーパーボウル最多ラン獲得ヤード記録を更新しました。

2020年は怪我や新型コロナウイルス感染症の影響で出場機会が限られましたが、2021年にはエースとして覚醒。ワイドレシーバーだけでなくランニングバックとしても活躍し、チームの中心選手として躍動しました。このシーズンには、ワイドレシーバーながらNFL記録となる8つのラッシングTDを記録し、自身初のプロボウル、オールプロファーストチームに選出。「ワイドバック」という特別なポジション名でプロボウルに出場しました。

2022年シーズン開幕前にはトレードを要求するも、最終的には49ersに残留。3年総額7,350万ドルの契約延長に合意しました。

ワシントン・コマンダースへ

2025年3月、ドラフト5巡目指名権とのトレードでワシントン・コマンダースへ移籍。新たなチームでの活躍が期待されています。

プレースタイルと人物像

ディーボ・サミュエルの最大の魅力は、その多様性です。ワイドレシーバーとしての高いキャッチ能力に加え、ランニングバックとしての力強いランニングもこなせる、他に類を見ないプレースタイルを持っています。この多様性こそが、彼を特別な選手にしていると言えるでしょう。

登録名の「ディーボ」は、映画「フライデー」に登場するキャラクターに由来。幼少期にそのキャラクターになりきっていたことから、父親が名付けた愛称です。

NFL記録

* ワイドレシーバーによるシーズン最多ラッシングTD：8（2021年）

ディーボ・サミュエルは、常に進化を続けるアメリカンフットボール界において、その多様な才能で新たな道を切り拓いています。今後の活躍から目が離せません。

選手の通算成績と情報: Pro-Football-Reference

San Francisco 49ers bio

South Carolina Gamecocks bio

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