ランニングバック

ランニングバック（RB）についての詳細

ランニングバックは、アメリカンフットボール、カナディアンフットボール、アリーナフットボールにおける攻撃の要となるポジションです。彼らの主な役割は、クォーターバックからボールを受け取り、ランプレイにおいて相手ディフェンスをかわしながら進むことです。さらに、ランニングバックはパスプレイの際にもパスの対象となったり、ブロックを行ってクォーターバックを守る役割も担っています。通常、攻撃フォーメーションには1人または2人のランニングバックが配置されますが、ランニングバックが不在の形式もあり、その場合は「ノーバックフォーメーション」と呼ばれます。

ハーフバックとフルバック

ランニングバックには主にハーフバックとフルバックの2つの種類があります。

• - ハーフバック: 主にクォーターバックからボールを受け取り、攻め込む役割を持つハーフバックは、スピードと俊敏性が求められます。特に、ディフェンスを振り切る能力が重要で、ボールを持った時には相手陣地への突破を図ります。Iフォーメーションにおける最後尾のランニングバックはテールバックと呼ばれますが、その役割はハーフバックと同様です。

• - フルバック: フルバックはボールを保持して走ることが少なく、その強力な体格を活かして「リードブロッカー」として働きます。ハーフバックが進む道を先に走り、ディフェンスをブロックし、ハーフバックがスムーズに進めるように協力します。俊敏性よりも強靭なパワーが必要とされるポジションです。

ランニングバックの特徴

ランニングバックには共通する身体的な特性があります。一般的に、スピードと俊敏性が必要なため、比較的小柄な選手が多く、NFLでは身長175-180cm、体重90-100kg程度の選手が多いです。一方で、フルバックはその特性上、ハーフバックよりも体格が大きい選手が起用されることが一般的です。

レシーブ能力とブロック

ランニングバックはパスプレイにおいて、ショートパスを受け取ることが多いです。特に、ディフェンスにマークされた際には、ディフェンスラインの裏のスペースに走り込むことでボールを受けられる能力が求められます。また、強いキープ力が必要とされ、タックルを受けてもボールを落とさず守る必然性があります。

加えて、ランニングバックはブロックに参加する役割もあります。特にフルバックは、ハーフバックの進路を開くためのブロッカーとして重要な役割を果たします。

ゴールラインバックとトリックプレイ

チームによっては、特定の状況で投入される「ゴールラインバック」や「ショートヤーデージスペシャリスト」と呼ばれるランニングバックがいます。これらの選手は、短い距離で確実に進む能力が高く、守備選手が密集した状況でも前進する力が求められます。

また、ランニングバックはトリックプレイでの演技も行い、クォーターバックにボールを返すことでディフェンスを欺きます。

ランニングバックはアメリカンフットボールにおける多様な役割を持つ重要なポジションであり、その活躍は攻撃の成功に直結します。

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