デイビッドソン大学

デイビッドソン大学

デイビッドソン大学は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州デイビッドソンに位置する、長老派教会系の私立リベラルアーツカレッジです。1837年に創立され、約1,800人の学部生が在籍しています。学生と教授の比率が9:1と低く、クラスサイズも平均16人と少人数制教育を徹底しているのが特徴です。全講義の約70%が20人以下の学生数で行われています。

歴史

1837年、長老派教会のコンコード中会が、ウィリアム・リー・デイビッドソン2世から購入した土地に大学を設立しました。大学名は、アメリカ独立戦争で活躍したウィリアム・リー・デイビッドソン准将に由来します。1850年代には、「スカラシップ・プラン」と呼ばれる奨学金制度を導入し、財政難を乗り切りました。その後、マックスウェル・チャンバーズからの多額の寄付により、大学は財政的に豊かな大学となりました。

1887年に最初の図書館が設立されましたが、1921年の火災で焼失。現在のメイン図書館は1974年に建てられたE・H・リトル図書館です。また、1962年に初めて有色人種の学生を受け入れ、1972年には女子学生にも学位を授与するようになりました。2002年には、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが大学で公演を行いました。

キャンパス

メインキャンパスは、シャーロット郊外のデイビッドソン町の中心部に位置し、665エーカーの広さを誇ります。キャンパスの中心には、歴史的なチャンバーズ・ビルディングがあり、その周辺には歴史的建造物や戦没者記念碑、古井戸などがあります。キャンパス内には、図書館、学生寮、スポーツ施設などが整備されています。また、ノーマン湖畔にはレクリエーション用のレイクキャンパスも所有しています。

学術と教育

デイビッドソン大学は、少人数制教育を重視し、学生の主体的な学びを促しています。29の専攻プログラムのほか、学際的な専攻を自分で設計することも可能です。また、専門職大学院進学準備プログラムや、コロンビア大学やワシントン大学とのデュアル・ディグリー・プログラムも提供しています。

全学生が必修とする作文の授業「Writing 101」や体育の授業を通じて、学生の分析力、知的議論力、健康的な生活習慣を養います。

ランキングと入試

デイビッドソン大学は、隠れた名門大学「ヒドゥン・アイビー」の一つとして知られ、USニューズ&ワールド・レポート誌の大学ランキングでは、常にトップ20位以内に入っています。入学難易度も高く、合格率は20%前後です。SATやACTのスコアも高い水準が求められます。

スポーツ

大学のスポーツチーム「ワイルドキャッツ」は、NCAAディビジョンIに所属し、男子10種目、女子9種目で競技を行っています。特に男子バスケットボールチームは強豪として知られ、NCAAトーナメントにも出場しています。2008年には、ステフィン・カリー選手がチームを牽引し、エリート8に進出しました。

倫理規定

デイビッドソン大学は、創立以来、倫理規定を重視し、学生、教授、職員間の信頼関係を築いています。倫理規定では、「盗まない」「虚偽を述べない」「不正をしない」ことが求められ、学生は入学時に誓約文に署名します。この規定により、学生はテイク・ホーム試験や監督なしの期末試験など、自由な学習環境を享受することができます。

学費援助

デイビッドソン大学は、独自の学費援助プログラム「デイビッドソン・トラスト」を提供しており、学生が在学中に必要となる学費の全てを、給付型奨学金や学内での雇用で賄うことを保証しています。このプログラムにより、学生は借入金なしで卒業することができます。

外部リンク

デイビッドソン大学公式サイト
デイビッドソン大学スポーツチーム公式サイト

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