デイビッド・ウェズリー

デイビッド・ウェズリー：不屈の精神でNBAを駆け抜けた名ガード

デイビッド・ウェズリー（David Barakau Wesley、1970年11月14日 - ）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手です。テキサス州サンアントニオで生まれ、NBAのシャーロット・ホーネッツなどで活躍しました。ポジションはガード。

苦難を乗り越えて掴んだNBAの舞台

ウェズリーは当初テンプル大学に進学し、その後ベイラー大学に編入しました。1993年に大学を卒業するも、185cm、92kgという体格が災いし、同年のNBAドラフトでは指名を受けることができませんでした。しかし、彼は諦めずに下部リーグのCBAで実力を磨き続けました。

NBAでの挑戦と成長

1993-94シーズン、ウェズリーはニュージャージー・ネッツに入団し、念願のNBAデビューを果たします。60試合に出場するも、ローテーションに定着できず、シーズンオフに放出されました。その後、ボストン・セルティックスに移籍。

セルティックスへの移籍が、ウェズリーの才能を開花させる転機となりました。特に3シーズン目となる1996-97シーズンには、キャリアハイとなる7.3アシストを記録するなど、チームの中心選手へと成長を遂げました。

シャーロット・ホーネッツでの黄金時代

セルティックスでの活躍が認められたウェズリーは、シーズン終了後にシャーロット・ホーネッツ（現ニューオーリンズ・ペリカンズ）に移籍します。バロン・デイビス、ジャマール・マッシュバーンらと共に、チームを7シーズン以上に渡って牽引しました。ホーネッツ時代は、ウェズリーにとってキャリアのハイライトと言えるでしょう。

晩年の挑戦と引退

ホーネッツ在籍8年目の2004-05シーズン途中、ウェズリーはシューターを必要としていたヒューストン・ロケッツに移籍します。スターターに抜擢され、トレイシー・マグレディや姚明といったスター選手のサポート役として活躍しました。

FAとなっていた2006年オフには、クリーブランド・キャバリアーズに移籍。しかし、このシーズンは35試合に出場するも、平均2.1得点、1.0リバウンド、1.1アシストと、自己最低の成績に終わりました。チームはNBAファイナルに進出したものの、ウェズリーにプレータイムが与えられることはありませんでした。

2007年9月29日、ウェズリーはセドリック・シモンズとのトレードでホーネッツに復帰。しかし、10月29日にはバーナード・ロビンソン、ミレ・イリッチ及び金銭とのトレードでニュージャージー・ネッツに移籍し、11月1日にチームから解雇され、そのまま現役を引退しました。

プレースタイルと人物

ウェズリーは、マンツーマンディフェンスとアウトサイドシュートに優れた選手として知られています。また、元NBA選手のマイケル・ディッカーソンとは従兄弟同士です。

通算得点は11,769得点を記録しており、ドラフトで指名されなかった選手の中ではモーゼス・マローンに次ぐ記録となっています。ドラフト外からNBA入りを果たし、長年に渡って活躍したウェズリーは、不屈の精神を持つ選手として多くのファンに愛されました。

もう一度検索